1月17日。 阪神淡路大震災が起きた日。 以前神戸で暮らしていた私にとって、 当事者でなくとも、この日は特別な日です。 神戸にいた時、私は、被災者の方にお話を伺う機会が多くありました。 当時でも、既に15年が経っていたというのに、 どの方も、まるで昨日のことのように鮮明に覚えていて、 風化しない痛みを抱えていました。 その辛い記憶を、カメラの前でさらけ出し、 涙ながらに語ってくれた人たち。 私もどう聞いて良いか、戸惑いましたが、 涙を流し、辛い思いをしてでも、 彼らには伝えたいことがあるんだ、 だからこそ話してくれるんだ、と思いました。 ならば、私にできることは、とにかくその声に耳を傾けること。 自分が聞きたいことばかりを聞くのではなく、 彼らの心からの声に向き合うことでした。 耳を傾けるなんて言ったら、 インタビューとしては足りないようにも感じられますが 彼らの、心から湧き出る言葉には、 絆なのか、教訓なのか、訴えなのか…、 明るい未来へのヒントが散りばめられている気がしてなりませんでした。 そして、その辛い経験を、精一杯伝えようとする姿には、 力強ささえ感じられました。 東北も、心から復興したと思えるまでは、 長い長い時間がかかると思います。 でも私は、東北の、明るい未来への手がかりになることを信じて、 宮城の皆さんと向き合える、日々の取材を大事にしてきたいと思います。 そして、神戸で見たような、 力強く生き抜く人々の姿に出会えたら、幸せです。 私にたくさんの大切なことを教えてくれた神戸の町に感謝して…、 神戸、そして東北に、より一層明るい未来があることを願います。 |