若月佳代 若貴部屋
 
#055 タマゴの殻の中に・・・・
2011/02/21
 
 

若貴部屋です。

皆さん先週金曜日に放送した
「ぐるり宮城」はご覧頂けましたでしょうか?

そのコーナーの後半で、「えっぐクラフト」に魅せられた
“えっぐおじさん”こと菊池克三さんをご紹介しました。

きょうは、VTRの中ではお伝え出来なかった、
教室を開いたきっかけでもある、
亡きお母様のエピソードをお話しようと思います。

今から12年ほど前に、菊池さんのお母様は、
「食道がん」と診断され、余命半年との宣告を受けました。

飲むことも食べることも出来なくなり、
点滴に繋がれ、天井を眺めるだけの生活。

そんな時、菊池さんがお見舞いに持っていったのが、
かぐや姫を描いた「えっぐクラフト」でした。

お母様は、
同じ病室に入院していた80才くらいの女性に、
「息子が作ったものです」とそのえっぐクラフトをプレゼントしたそうです。

貰った女性は、
「なんだかこのお人形さんを見ていると、
 病気のこと忘れてしまいそうだなぁ!」
と目を細めて言われたそうです。

その一言を聞いたお母様は、
とっても嬉しそうに笑われたそうで、
それを見た菊池さんは、この上ない喜びをかみ締めていたそうです。


それから数ヶ月後、お母様は天国に旅立ちました・・・


しかし菊池さんは、お母様の死をきっかけに
趣味の範疇でやっていた「えっぐクラフト」を色んな人に広めて、
“人を喜ばせたい”
と思うようになったそうです。

菊池さんは、
「ただの工芸品ではなくて、
捨てられるはずのタマゴの殻が、
創意工夫によってよみがえることを伝えたい」

と穏やかにおっしゃいます。

私は今回の菊池さんの取材を通じて、
菊池さんが制作する「えっぐクラフト」の殻の中には、
お母様を想う気持ち
人を喜ばせたいという熱い想い
詰まっていると強く感じました。

「えっぐクラフト」に興味を持った方はこちらをご覧下さいね★
“えっぐクラフト”→http://www.egg-craft.net/

↑“えっぐおじさん”こと菊池克三(かつぞう)さん &右の女雛は若月作です。
 
若月貴代