今週のことば






「はねくら」

「はねくら」とは、福島県などで「かけっこ」という意味で使われている方言。語源は、「走る」という意味の「はねる」に、「くらべる」が付いたと考えられる。
 南相馬市といえば、勇壮な“相馬野馬追”が有名。数百頭の馬が、「神旗争奪戦」や「甲冑競馬」で歴史絵巻を再現します。そんなお馬さんの走りを思い出してみて下さい。パッパカパッパカ…首を前後させて跳ねるように走っていますよね。もちろん、人間でもウサイン・ボルトのようにストライドを大きくとって疾走する人は、なんだか跳ねているように見えますが、この様子が「はねる=走る」という意味で使われる所以です。ちなみに、「はねくら」の「くら」は「くらべる=競争する」ということです。
「はねくら」と似たような表現には、新潟県の一部の「とび競争」があります。これは、「とぶ=走る」という方言によるもの。“とぶように走る”という事から意味が派生したものです。運動会などでも、「ほら、とべ!とべ!!とべ!!!(ほら、行け、行け、走れ〜!!)」なんて応援がよく聞かれます。
 それにしても、「走る」を「はねる」や「とぶ」で置き換える・・・。人間の想像力・表現力の豊かさを“方言”が証明してくれていますね。