今週のことば






「ゆるぐね」

「ゆるぐね」とは、岩手県などで「容易でない、大変」という意味で使われている方言。語源は、「ゆるい」に、「否定の“ない”」が付き、発音が変化したものと考えられる。
 一関は、“和算”という日本独自の数学が盛んに行なわれていたとのこと。和算は、積まれた俵を数えたり、測量に用いられるなど実学的な面と、殿様から庶民までが楽しんだ娯楽(今でいえば、脳トレ?)の面がありました。一関市の博物館には、そんな和算の例題がいくつか展示されていますが、いずれも数字が苦手な人には、問題を解くのは「ゆるぐね」って感じです。
 さて語源は、「ゆるい」に「否定の“ない”」が付いたもの。「ゆるい」には、単純に「寸法の余裕」という意味だけで無く、「心や環境が平穏」というニュアンスが含まれています。それに「否定の“ない”」が付くので、「平穏ではない→厳しく大変」という意味になります。
それにしても、この方言。使わない人には、「別に否定形使わなくても、“もう大変!”って言えばいいじゃん!?」という疑問が…。まぁまぁ、それが方言の面白いところ。そのあたりは、固い事言わず、ゆる〜く考えておくんなまし。