今週のことば






「ばんきり」

「ばんきり」とは、宮城県などで「いつも、毎回」という意味で使われる方言。
今回お邪魔したのは、大崎市鳴子。宮城県内でも有数の温泉地です。名物の一つ「栗だんご」。「鳴子に来たら、この栗だんご、ばんきり食べるよ!」とか、「“地元の方って、共同浴場とかよく行くんですか?”“んだよ、ばんきりばんきり!”」のような感じで使われます。
 語源は、「ばん(番)」+「きり」です。「ばん」は、文字通り「順番」の意味です。「きり」は、「これっきり」などの「きり」ですが、これは共通語の意味とはちょっと違い、宮城県などでは「〜毎に、〜の時々で」という意味で使われる方言の一つです。その「きり」に「ばん(番)」が付いている訳ですから、「順番が回ってくる毎に・順番の度に」という意味から、「いつも・毎回」に派生したと考えられます。
 鳴子では、旅館や商店などの女将さんが踊る「下駄タップ」が話題。「下駄も鳴子」という地元のキャッチフレーズにあわせ始めた取り組みだそうです。練習の後に“ばんきり”開かれる井戸端会議は、魅力ある鳴子の未来を語らう絶好の場。肩肘張らず、楽しいアイディアがカランコロンと出てきそうですね。