今週のことば






「けんぴぎ」

「けんぴぎ」とは、岩手県などで「肩こり」という意味で使われている方言。語源は、「筋のつる病」という意味の古語「痃癖(けんぺき)」と考えられる。  陸前高田市は、「りくぜんたかだ」ではなく、「りくぜんたかた」と読みます。…と、それはさておき、今回は「肩こり」がテーマ。せっかくなので、何か“コリコリ”したものはないだろうかと探したところ、ありました!日本一の水揚げ量を誇る“貝”。その名も「エゾイシカゲガイ」。トリガイに似ているものの、より味わい深く、肉厚でしっかりした食感が特長です。東京・築地市場では、「いしがき貝」という名前で流通し、高級寿司ネタとして扱われているとのこと。コリはコリでも、大歓迎のコリでした。
 さて、「けんぴぎ」の語源は、中国から伝わった漢字の言葉「痃癖(けんぺき)」。「痃癖(けんぺき)」は、方言として広く全国にその存在が確認できます。つまり、比較的最近まで共通語の様に使われていた「痃癖(けんぺき)」が、岩手では「けんぴぎ」と発音が変化し、「痃癖(けんぺき)」とともに方言として残っていると考えられます。
 肩が凝ったら肩もみ。子どもの頃は、“肩もみ券”なるものを作ったりして、じいちゃん、ばあちゃんに渡したなんて方も多いのでは?今回のインタビューでも、「孫に揉んでもらうのは嬉しい」「孫の成長を感じる」という答えが聞かれました。「けんぴぎ」は辛いけど、ひそかな喜びがそこにはあるんですね。