今週のことば






「おどげでねぇ」

「おどげでねぇ」とは、宮城県などで、「とんでもない、途方もない」という意味で使われる方言。語源は、「おどけ+ではない」と考えられる。
 今日でもよく使われる方言の一つです。「今年の暑さ、おどげでねぇごど~」「この時期は(作業が多く)おどげでねぇよ~」なんて使い方をします。
今回訪れた石巻市は、金華山沖の優良な漁場に面し、水産業が盛ん。またマンガの町としても知られています。今から約400年前、伊達政宗の命を受けた支倉常長ら慶長遣欧使節団一行は、石巻からヨーロッパ(メキシコ経由)を目指して船出しました。3ヶ月かかっての太平洋横断は、それはそれは"おどげでねぇ"ものだったと想像できます。
語源は、「おどけ+ではない」。「おどけ」は、「おふざけ、冗談」などの意味です。それに「否定の"ではない"」が付いているので、「ふざけてでは無く、冗談じゃなく」という本来の意味から派生して、現在の方言としての意味を持ったと考えられます。
さて、石巻といえば、海のパイナップル・ホヤの養殖が盛ん。ホヤの殻剥き作業所には、この時期が旬というだけあって、新鮮なホヤが山積み!その量も、殻剥きの忙しさも、まさに"おどげでねぇ"という感じ。…それにしても、新鮮なホヤって美味しいですねぇ。生はもちろんですが、バターを敷いてサッと火を通すと、独特の食感も増していいですね。