今週のことば
岩手県


「すはんこ」

  「すはんこ」とは、岩手県で「ふきん」「スカーフ」などの意味で使われる方言。語源は、布の裁断寸法の「四半(しはん)」と考えられる。
最初にお邪魔したのは北上市。ここで「すはんこ」というと「布巾・台布巾」のこと。例えば、ちょっと手が引っかかってテーブルのお茶をこぼしてしまった時に、「お〜い、すはんこ持って来てけれ〜!」と使ったりする。一方、次に訪れたのは、盛岡市のお隣、滝沢村。ここで聞いてみると「すはんこ」は首に巻いたりする「スカーフ」のことだという。滝沢村では、お出掛けするお母さんに「すはんこ持って来て!」と言われたら、決して布巾を持って行ってはいけないのです!
この様に「すはんこ」は、地域によって指すものが違っている事が特徴の一つです。語源は、布を一定の寸法で正方形に切ったものの事を「しはん」と呼んでおり、それに東北地方方言の特徴である語尾の「〜こ」が付いたと考えられます。「しはん」の「し」が「す」と発音されるのも東北地方の特徴です。
ところでこの「すはんこ」を被ったとても有名な人たちが岩手県にはいらっしゃいます。それは「雫石あねっこ」です。農作業時に「すはんこ」を頭からすっぽり被り、日よけにしています。またその「すはんこ」は、ピンクや水色、白など意外とカラフルでおしゃれです。なんとその色によって「年齢・年代」がわかるとの事!!いやはやそんな秘密があったなんて・・・という感じです。顔までスッポリ隠れていても、「あっ、さすがベテランさんだ!」とか「若いのに、テキパキ動いているねぇ。」など、一目で判ってしまうのです。
「いや〜、Yシャツやカーディガンにそんな法則が無くてよかった・・・」と、ふと思ってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか・・・