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| アンの風にのって | ||||
| 毎週土曜日午前9:30〜9:45 | ||||
| 1月8日(土) 1 特集―伊豆沼 ガンの飛び立ちと自然 ガンや白鳥など渡り鳥の越冬地として知られる伊豆沼。夜明けとともに一斉に飛び立つガンの群れは、訪れた人たちに言い知れぬ感動を与えてくれます。 ・ ・壮大なガンの飛び立ち―羽音、鳴き声 伊豆沼には12月15日現在で、約21,500羽のガンが来ています。 アン・マクドナルドさん「子供の頃を思い出しました。非常になつかしい。私のふるさとでカナダグース、カナダのガチョウが渡り鳥として渡っているので、それを思い出しました。同じような風景ですね。」 伊豆沼・内沼は、北海道釧路湿原に次いで、1985年に国内2番目の「ラムサール条約」に登録された湿地です。この条約は、湿原に生息・成育する動植物、特に国境を越えて移動する水鳥を中心に、国際的に保護・保全して、それらの生息地である湿地の「賢明な利用」(ワイズユース)を促進することを目的としています。 冬になると、約6万羽のガンが日本へ飛来して来ますが、そのうち6割以上のガンが伊豆沼で冬を過ごします。伊豆沼は最も寒い時でも、沼の全面が氷で覆われることがなく、そして、周辺に餌場となる広大な水田があるなど、環境的にもガンが安心して冬を過ごせる条件が整っています。 アンさんと一緒にいる方は、環境庁の国設鳥獣保護区管理員の笠原啓一さんです。もう30年以上も伊豆沼・内沼で鳥の観察と自然保護に務めてきました。 アンさん「今から鳥は何をしますか?」 笠原さん「やっぱり人間と同じく食事をしなけりゃならない。今いる田んぼで食べているのもいるんです。今朝マイナスでかなり寒かったですから、暖かくなるのを待ってます。体を温める、太陽の光でね。それから遠くの方へ山を越えて、自分の好きな場所へ行って餌を食べる。稲を刈った後の落ち穂とかワラみたいな、あくまで植物を食べます。」 アンさん「田んぼに害はないんですか?」 笠原さん「食べて糞をするということは、一つの肥料に変えていくと思うんですけれども。」 アンさん「そうすると循環になるんですね。化学肥料を減らすということにも。鳥がいることはいいことですね。」 笠原さん「いいことですね。」 場所が変わって、笠原さんが白鳥の数を数えています。 笠原さん「45羽ここにいますわ。」 アンさん「こんなに少しの時間で数えられるんですね。すごい!長年の経験で。」 笠原さん「でも、オフシーズンあるものですから、ブランクあります。」 笠原さんは、双眼鏡で白鳥の数を数えながら、病気の鳥がいないかどうかも見ています。伊豆沼・内沼も生活排水の流入により水質の悪化が進み、また土砂や浮遊物の流入などにより底が浅くなってきていて、環境保全が重要な課題となっています。そのため宮城県では、水質浄化の働きを持ち、なおかつ白鳥の好物のマコモを植栽しています。 笠原さんは、沼の風景や水鳥の美しさに魅かれ、30年以上も写 真を撮っています。どれもこれも素晴らしい写真で、絵葉書にも なっています。 続いてアンさんがやって来たのは、白鳥やガンなどの野鳥類の生態が一目で見ることができる「宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター」です。観察展望台は、沼の全容が見渡せバードウオ ッチングに最適です。望遠鏡で鳥たちの生態や表情をクローズアップで見ることができます。 テーマ展示室は「伊豆沼・内沼」の自然環境や歴史、環境保全活動などの4つのテーマからなり、沼の生い立ちから鳥たちの紹介までをジオラマやパソコンなどによって、わかりやすく解説しています。 こちらでは、いろいろな鳥の剥製も見ることができます。まさにサンクチュアリセンターは伊豆沼・内沼の豊かな自然に触れることができる野鳥と植物のライブラリーです。みなさんも、ぜひお越しください。 国内に残された数少ない自然の宝庫「伊豆沼・内沼」。渡り鳥を守るには「子育てをする場所」「渡りのさいの休憩場所」「越冬する場所」などが必要です。 伊豆沼・内沼が、いつまでも渡り鳥の楽園でありつづけるために、そして、かけがえのない自然として後世に引き継ぐために、美しく貴重な私たちの自然環境を守っていきましょう。 ※ 宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターTEL0228− 33−2216 ----------- アンのコメント ----------- 美しいですね。先ほどのVTRで、鳥が飛び立つショットの後で私が感想を述べましたが、実はあの時、自然に圧倒されて言葉が出なかったのです。自然に勝る言葉というか表現はないように思いました。 本音を言えば一番感動したのは、飛び立つ前の一瞬の羽の音でした。そして何万羽が、限られたエリアで飛び立つのにぶつからないのもやっぱり不思議でしたね。動物のアンテナというか本能はすごいものだなあと改めて感じました。 笠原さんもまたすごい人物だと思いました。笠原さんはシャイで、言葉を多く語らないかも知れないんですが、鳥との会話は印象深かったんです。私が鳥に近づこうとすると、鳥が嫌がってサッサッサッと逃げてしまいました。笠原さんの場合は、私と対照的でした。鳥と幼なじみのような関係があって、説明しづらいんですが、落ち着いたほのぼのとした信頼関係があるように思いました。 笠原さんは貴重なことを語ってくれました。人間が自分中心で動くのではなくて、まず、鳥の周辺で静かに観察すること。で、彼らの世界を理解し、そこで初めて彼らの世界に入ることができるのですと、教えてくれました。 21世紀、自然との共生は、我々人類にとって大きな課題の一つです。笠原さんのような方が増えれば、本物の共生ができるというか近づくのではないかと思います。 2 県からのお知らせ
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