HOMEアンの風にのってバックナンバー00年2月26日放送分

アンの風にのって
毎週土曜日午前9:30〜9:45
放送内容

2月26日(土)

1 「もの語り・みやぎ」

地域を撮り続ける気仙沼のアマチュアカメラマン

 みなさんの思い出の写真は何ですか?小さい頃両親と!彼氏彼女と!子供の成長記録!思いをめぐらす度に何か淡い気持ちになりませんか。
 きょうの「もの語り・みやぎ」は、そんな思いがいっぱい詰まっている、わたし「カメラ」がみなさんをご案内いたします。

 わたしは、宮城県気仙沼市水梨地区の変わりゆく風景や働く人々の姿などを後世の人たちに残そうとアマチュアカメラマンのご主人の佐々木徳郎さんといつも一緒に出かけています。
 佐々木さんは今までに「写真集・百姓日記」「ふるさとの萱葺屋根」の二冊の写真集を出版しています。写真は、つい見逃してしまいそうな自然の美しい営み、農作業をする人々、消えゆく萱葺屋根の家など、ふるさと気仙沼・水梨地区を題材としたものばかりです。

 うれしいことに、この日はアンさんが撮影する佐々木さんを訪ねて来てくれました。
佐々木さん「この地区は、昔はほとんどが萱葺の家だったんです。」
アンさん「何軒くらいだったんですか。」
佐々木さん「大体半分位は萱葺の家だったんです。」
アンさん「いつごろまで?」
佐々木さん「昭和30年代ですね。私の家も萱葺だったんですよ。その萱葺の家を解体して新しく建て替えたんですけども、それで記録に残しておく必要があるなと思って。それからは一軒ごとに撮りはじめました。」
アンさん「建物の後ろの方に工夫があると聞きましたが?」
佐々木さん「南側のノキは結構高いんですけど、後ろの北側はずっと下がっているんですよね。それは冬寒くないように、風が中に入ってくるのが少しでも和らぐように屋根を下までずっと伸ばしているんですよね。」
アンさん「萱葺の家は冬寒くないんですか?」
この家に住む小野寺照繁さん「冬は暖かいようだし、夏は涼しいようですね。よその家と比べれば。でも現在はどこの家でも屋根を直して近代的な生活をしているようで、やっぱりおいおいにはそういう考え方にならざるを得ないんではないかと思っています。」

 昭和30年代にはおよそ半数の家が萱葺でしたが、今ではわずか二軒だけになってしまいました。3冊目の写真集の出版を考えている佐々木さんは、慈しむように家全体を眺めシャッターを押します。

 佐々木さんは自宅に帰ると暗室にこもり、撮ってきた写真を現像します。兼業農家の佐々木さんは、休みのわずかな時間を利用して写真を撮りつづけています。

奥さんの佐々木陸子さん「次ぎの世代に残していくような写真を撮ってもらいたいと思います。なくなりつつあるものを残していく、そういう写真であってほしいと思います。」

 3冊目の写真集出版を考えている佐々木さん。一番困るのがどの写真を掲載するかの選択です。
佐々木さん「一枚一枚ていねいに目を通します。写真集3冊目を出すのは、平成15年が写真を始めてちょうど50年になりますから、そのあたりをメドに作ってみたいと思っています。」

 これからも佐々木さんは撮りつづけます。 移りゆく自然や人々を。

||||||||||||| アンのコメント |||||||||||||

 一年ぶりに気仙沼を訪ねました。市場の近くの料理屋のみなさんは、私のことを覚えていてくれていて、本当にうれしかっただす。THANK YOU!
 佐々木さんと会う前に彼の写真集を見ました。お世辞じゃなく、本当に感動しました。私は佐々木さんと同じような畑を歩いていますので、彼が撮った一枚一枚の裏にある費やした年月の重みはよく分かります。 佐々木さんの写真は単なる記録ではなく、そこに写った人の会話が聞こえるようないきいきとした写真です。彼は人の心をよくつかめるようなカメラマンです。 萱葺の家に住んでいる小野寺さんもまた印象深い方です。なんと言ったらいいでしょうか、無理とかわざとらしさ、あるいはあきらめでもなく、自然に萱葺屋根の下に暮らしています。
 他の地域で訪ねた萱葺の家は、博物館の香りがあって、戸惑いながら玄関に上がりました。そこで、歴史の保全の難しさを感じていました。
 小野寺さんの所では、萱葺の四季の移り変わりや命まで感じるような気がしました。 この家の150年の歴史もいつかは消えるでしょう。しかし、佐々木さんの一枚の写真は永遠に生き続けます。


2 「ハイ!みやぎです」

廃棄物再生資源利用製品認定制度

  私たちの生活は、経済の発展とともに大変豊かになりました。しかし一方で、日常生活や事業活動によって出される「ゴミ」の量は年々増加し、環境などにさまざまな問題を生じています。

 そこで宮城県では、廃棄物を利用して作られた製品の普及拡大を図り、廃棄物の有効利用とリサイクル産業の育成を目指して、「宮城県廃棄物再生資源利用製品」の認定制度を始めました。 すでに多くの企業から申請が出されています。

 「日の丸合成樹脂工業」では、廃棄された農業用のポリエチレンフィルムを使って、廃プラスチック再生板“とんとん板(いた)”を開発しました。去年の8月に研究開発をし、9月末には製品化、現在県内外の養豚を中心とした家畜飼育業者に販売しています。

日の丸合成樹脂工業 専務取締役 高橋利弘さん「この製品は廃プラスチックを使っていますので、断熱効果がありますし、それでいて木材のように腐らない。裁断は木材のようにノコギリで出来ます。それと、使い終わってからキレイに洗浄すれば、またリサイクルして同じような物を作ることができます。」

 “とんとん板”は、腐敗腐食がなく、断熱効果があり、廃棄されても再度、リサイクルできるなどの特徴があります。 宮城県では、申請している企業の工場を訪問し、要件に適合しているかどうかを確認します。

宮城県廃棄物対策課 遠藤佳貴さん「個人として分別収集とかの取り組みは行われていますけれども、実際に作られた製品が使われないとリサイクルが広まっていきません。そういったことで宮城県としてもリサイクルの取り組みを支援していきたいと思いまして、この制度を始めました。実際に製品が作られている現場で、環境に配慮した工場であるかを確認するために現場を見させていただいております。」

 作られている製品が廃棄物を利用していても、工場や製造過程などが環境に配慮されていない場合、県は認定しないこともあります。 認定の申請は随時受け付けており、去年の12月末現在で、トイレットペーパーや再生アスファルトなど、14品目の申請が出されています。 「宮城県廃棄物再生資源利用製品」に指定されると、認定マークが表示されます。このマークは宮城県の頭文字Mをモチーフに、地球から誕生した資源がいろいろ形を変えて、最終的に地球に還元されるリサイクルのイメージを表しています。いわば、宮城県オリジナルのエコマークです。

 宮城県の平成8年度のリサイクル率は17.1パーセントで、全国の順位は3位となっています。 「限りある資源」私たち一人一人がリサイクルを心がけ、有効に利用しましょう。

||||||||||||| アンのコメント |||||||||||||

 リサイクル製品の認定マークは、なかなかかわいいですね。それに役に立つと思います。 私は、リサイクル製品はできるだけ買いたいと思いますが、ピンからキリまでの質があるので、本当にいい製品かどうか分からない時があります。このマークのお陰で今度は戸惑わないで買い物ができます。 みんなが認定マークを意識しながら買い物をすれば、質のしっかりとしたリサイクル製品がどんどん伸びていくでしょう。



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