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8月5日(土)
1 「もの語り・みやぎ」
―宮崎町「能面に魅せられ」
ちょっと!ちょっと皆さん!私の顔を見てそんなに怖がらないで下さい。
わたし、能面の「獅子口」といいます。 今日の「もの語り・みやぎ」は、私たち能面を作っている人を紹介します。
宮崎町に住む沼田さんは、私たち能面を製作するために、 自宅に地下室を作り作業場にしています。
沼田さんは50歳の時に、県内で能面の第一人者といわれる師匠に弟子入りし、 20年以上、能面を作り続けています。
能面にはおよそ80種類ほどあるそうですが、それぞれ形や大きさには規格があるため、 創作のものはなく、本物と同じ寸法の型紙を当てながら少しずつ削っていきます。
沼田さんは1ミリ違うだけで、能面の表情がガラリと違ってくるといいます。 それだけに、とても奥が深く、時間もかかり集中力を要します。
沼田さんは小さい頃から彫刻家を夢見ていましたが、戦後、間もない頃は、食べるのが精一杯で、 彫刻家になる夢はかないませんでした。
○沼田陸郎さん
「食うので精一杯でしたは〜。みんなそんなもんじゃないかな。オレだの年代の人はみな、ほだなもんだね。自分のなりたいものになった人はま〜ず、二割でないか。10人のうち、2人いれば、満点だべな。むちゃくちゃでした。食うためにみんな(仕事を)やってたんだべ。だから、今でも残念だと思っている人は相当いるんでないかな。おれだの年代では。それにくらべて、今の人は、何でもあって、くだいもの食って、好きなことできてね〜。」
一度は諦めた彫刻家への夢。 こうして好きな作品を彫れる今が一番幸せと、沼田さんは言います。
あくまでも沼田さんの能面づくりは趣味なんですが、今までの作品を飾るために、自宅裏に展示室まで作るこだわりようなんです。
沼田さんは現在までに、45種類90面を製作しました。 一種類を二面ずつ作ったのは、一面は展示室に、もう一面は町に寄贈するためにです。
この中で一番難しかったのが、わたし「獅子口」だそうです。
○沼田陸郎さん
「この面ですね。この面。一番デラックスだし、時間もかかるね。こいつで一番難しいと思ったところは、舌ね。自分でいいな〜と思っても、本職の人が見ればどうかな〜って言うのがあるんですよ。」
沼田さんは、青春時代の甘く輝かしい「夢」が広がっているこの部屋で、 好きな音楽を聞きながら、能面を眺めている時が何もかも忘れ、リラックスできるそうです。
○沼田陸郎さん
「なんていうかな〜静寂な感じはするね。それに、飽きないっていうことですね。いつまで見てても能面は。」
沼田さんの夢はおよそ80種類あるといわれる能面を全部、自分の手で彫ることです。
奥深い能面に魅せられ、50歳から始まった青春。 私たちも一度、小さい頃の夢を思い出してみませんか!
||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||
50歳で第2の人生のスタートを切るというのは、なかなか大変なことだと思いませんか。
沼田さんの話を聞いて、思わず私の母の人生とダブりました。実は母も、20年ぐらい前に第2の人生をスタートしました。37歳にして再び大学に入学して、小学校の教師になる勉強を始めました。カナダでも当時、考えられなかったことでした。しかし、母は大学に行きながらでも、私たち5人の子供の面倒はしっかりみてくれました。今になって思うのは、母の勇気と行動力に感心します。それに、大学入学を認めた父の理解力もすごいなと思います。
母の姿を見て思うのは、何歳になっても夢を諦めず前へ前へ進むということでした。また、母に感謝しているのは、彼女の知識が広がっていくことによって、私たちもその知識を得て、一緒に大きくなることができました。沼田さんも50歳から夢を諦めず、実現させたということは自分にとっても、家族にとっても財産になったのではないでしょうか。
2 「ハイ!みやぎです」
―バリアフリー住宅改造相談
日本の住宅は、まだまだ段差などの障害が多いのが現状で、 お年寄りが転んで骨折するなど家庭内の事故も年々増加しています。
高齢者はちょっとした段差での転倒でも重症になりがちで、寝たきりに至ることもあります。
そこで宮城県では、宮城県建築士会に委託して、今お住まいの住宅を対象とした、 バリアフリー仕様への改造方法、費用などに関する相談制度を設けています。
住宅の専門家である建築士を現地に派遣して、無料で相談に応じます。 みなさん、この制度についてご存じでしたか?
■バリアフリー住宅改造相談制度(宮城県広報スポットCM)
それでは、どのようなバリアフリー改造があるのか、実例をご紹介しましょう。 山元町の作間さん宅におじゃましました。 作間さん宅では以前からご主人が歩行困難であったため、
車椅子でも生活できるようにと、今年の春に相談、改造しました。 改造にあたっては、建築士のほかに、理学療法士などの専門家も加わり、 入念な打合せのもとに、その人に合った改造プランを進めました。
○仙台保健福祉事務所 理学療法士 村上澄恵さんの説明
<改造ポイント>
・玄関スロープ
・通路の段差
・トイレ/風呂場
洋式トイレは足腰や血圧への負担が小さいので高齢者向けといえます。 また、要所に手すりをつけることで楽に立ち上がることができます。 その他、足下が滑りやすい風呂場でも、しっかりとした手すりがあることで
転倒事故の防止へとつながるのです。
○宮城県建築士会 二郷令三さんインタビュー
「この相談業務については、建築士会だけでは対応できないと考えております。従いまして、専門家の方々の協力を得ながら、相談者に親身になってその相談に応じていきたいと思います。」
○作間さんインタビュー
ご主人
「自分で歩けるように訓練することもできるし、車椅子でも安心して外を歩けるようになったんで、大変うれしく感謝しています。」
奥さん
「そうだね〜、私もほんと安心して側に、ただ手をかさなくったっていいような感じでいられるので、うんと楽になりました。」
高齢者対応の住宅は、お年寄りだけでなく、家族みんなにとっても暮らしやすい家です。 段差の解消や手すりの設置など、小さな改造が大いに役立つのです。
住み慣れた自宅で安心して暮らせる家づくり、 ゆとりを感じることができる家づくりをじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。
なお、県政だより8月号にも住宅改造相談を掲載していますので、ぜひご覧ください。
※県土木部住宅課 TEL022−211−3256
宮城県建築士会 TEL022−262−2867
||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||
先日私は腰を痛めてしまいまして、実はこうして座っているだけでも痛いです。
腰を痛めたことによって、住宅の不自由さを感じました。腰が痛いので立つ時でも座る時でも、恐る恐るでした。それと、普段はぜんぜん気にもならなかった玄関の段差をまたげなかったです。
このように、不便な思いをしている方は大勢いるのではないでしょうか。宮城県には住宅の無料相談の制度がありますので、みなさんぜひ、どんどん利用して下さい。
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