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11月11日(土)
1 特集:ものづくり最前線『みやぎいいモノ・テクノフェア2000』
20世紀は人類にとって躍進の世紀でした。さまざまなものづくりの現場で、昔ながらの伝統技術と新しいハイテク技術がそれぞれ発展、融合をくり返し、今日の快適な生活環境を作り上げてきました。このような技術の進歩の影には、開発者のなみなみならぬ努力とつぎ込まれた膨大な時間があります。今日は宮城のものづくりとハイテク技術の最先端をご紹介します。
先月27、28日の2日間「夢メッセ・みやぎ」で 「みやぎいいモノ・テクノフェア2000」が開催されました。 21世紀を目前にして、新技術・新製品の開発に取り組んでいる県内企業や
先端技術をもつ学術機関などが集まり、みやぎのものづくりを広く紹介しました。
■医療
みなさん、これが何に使われるか想像できますか? どう見ても機械の部品にしか見えないですよね。 でもこれが、身近な医療の分野で大活躍しているというんですから驚きです。
近年、医療分野での技術の進歩は著しく、 私たちの体の一部も人工のもので代用できるようになりました。 こちらの人工股関節を開発したのは、鉄鋼製造メーカーです。
長年の鉄のノウハウを生かし、15年前から医療分野での製品開発に取り組んできました。 この人工股関節は、長期にわたり安定した固定能力を期待できるほか、
生体内での影響も少ないということで既に実用化され、取り入れられています。
最先端の技術は、私たちの健康維持にも大きく貢献しているんですね。
■福祉
こちらの福祉ゾーンでは体の不自由なお年寄りや障害者向けに 様々な福祉用具を提案しています。
この軽量電動車いすは、これまでの電動式の車椅子に比べ軽量でコンパクトになったほか、坂道で操作レバーから手が離れても自動的にブレーキが作動するなど、より安全性を重視して設計されています。また、車椅子を使っている人の意見も取り入れて作られた昇降リフト付きバスなども展示されていました。そのほか、身近なものでは、こちらの杖にも細やかなアイディアが盛り込まれています。
○福祉用具メーカー担当者
「杖が斜になった時に、普通はゴムチップ自体がどうしても縦になってしまうんですね。ですから底の部分が地面につかない、斜になると結局そういった形になります。ですからなるべく滑らないような形で斜になってもゴムチップの底が100%地面についた、着くことの安全性というのを考えております。」
高齢になると、ちょっとした転倒が原因で、大きな怪我や寝たきりにつながることが増えてきます。このように、ものづくりの現場では常に、『使う人が一番』で考えられています。
■環境・エネルギー
続いては環境やエネルギーをテーマにした展示会場をご紹介しましょう。 訪れた人は熱心に、太陽光や風力を利用した新しいエネルギーの説明や展示を見ていました。
こうした環境保護やリサイクルへの関心は、近年、企業の間でも高まっており、積極的に取り組んでいるところが増えています。
こちらの企業では会社の食堂から出る生ゴミを利用して肥料をつくるなど身近なところからリサイクル活動に努めています。
また、今までにはなかった画期的なリサイクルシステムを開発した企業もありました。 みなさん、このきれいな黄色の液体が何だか分かりますか?
実はこの液体、グレープフルーツの果皮から抽出した成分で、 発泡スチロールを50分の1に縮めてしまう驚きの性質を持っているんです。
○メーカー担当者
「ぶくぶく泡が出ているのが空気です。空気をどんどんどんどんこの液がぬいてます。それで、あっという間に発泡スチロールを50分の1に減溶してしまいます。」
このように不要になった発泡スチロールはどうしてもかさばってしまい、邪魔になってしまいますね。ご家庭でも処分に困り、そのまま燃えるゴミに出してしまうケースが多いと思います。
しかし、このグレープフルーツに秘められたパワーを使って発泡スチロールを収縮してしまえば、簡単にリサイクルが可能になります。溶かすわけではないので、何度でも溶液は使えますし、ガム状に残った廃発泡スチロールは接着剤などに再利用されます。もちろんグレープフルーツの成分なので人畜無害です。
○来場者インタビュー
「溶けるんじゃなくて、縮まるっていうのが凄かったです。」
「グレープフルーツの油が発泡スチロールをあんなデロデロにするとは思いませんでした。ためになりました。」
■精密技術
日本人の得意分野といったらやっぱり、細かな作業を要する精密技術でしょう。 こちらのコーナーでは伝統技術とハイテク技術が生んだ、まさに職人技ともいうべき、精密なものづくりをご覧になれます。大正14年創業のこちらの会社では、いち早く工業用機械刃物に着目しました。寸分のくるいもなく、正確さと精密さを追求した質の高い製品をつくっています。
このような精密技術は、70年あまりの長い経験とたゆまぬ努力でつちかわれ 今日では世界50数カ国で高い評価をうけています。
こちらの「みやぎものづくり大賞」の展示場では工芸品をはじめ 県内で生産された優秀な商品を、表賞し展示しています。
グランプリを受賞したのは、こちらの木製のバッグです。 遊び心がたっぷりと詰まった今までにはない斬新なアイディアと独創性がキラリと光る作品ですね。高度な木の加工技術と職人の技をもってなせる技ありの逸品です。
そのほか、地元の名産品を手軽に味わえるようにと加工された食品や、 優れたデザインと手間暇かけて作られた品質の高い商品が展示されていました。
さて、モノはモノでも賢いものといえば…皆さんは何が思い浮かびますか? そうロボットですね。こちらでは福祉をモチーフとして人間とロボットのよりよい関係を
目で見える形で発表しています。 ロボットは人間の良き仲間という意味を込めてパートナーロボットと名付けられています。
いまデモンストレーションをしているパートナーロボットはジュースの入ったコップを 人間の指示した声を認識して指定した場所に運んでくれるロボットです。
見事ロボットはジュースを運ぶことができました。
人間にしてみれば単純な動作も、ロボットにやらせるとなると複雑なプログラムが必要です。 開発者の皆さんもコンピュータを使ってロボットとにらめっこです。
○石巻専修大学ロボット研究会 廣井 富さん
「ここで考えるロボットというのは本当の鉄の固まりとか、そういうのではなくてちょっと和ませたり楽しませたりと、そういう感じのロボットと位置付けています。人間がちょっとやろうと思えばできるんですけれども、ちょっとしたことは(人に)頼むのにも大変だということでロボットにやらせようかと思いました。とにかく人間と一緒に楽しく過ごせるんだというところをアピールしたいですね。」
みやぎのものづくり最前線、皆さんいかがでしたか。会場内には実に様々なものが展示され、 目を見張る優れた逸品や驚きの技術ばかりでしたね。そして、どれもが私たちの生活のどこかに取り入れられているものばかりでした。
○来場者インタビュー
「とても参考になりました。いろいろパソコンとかに触れてみて、自分の家にないもんですから、こういう機会があってとても良かったと思っています。」
「コンピュータ作曲が一番目当てできました。すごいですねいろいろあって。」
「特に福祉とか環境のほうを見たかったんで、ためになりました。」
20世紀を振り返ると、人間とモノの関係は切っても切り離せないほど密接なものでした。 そして、これからももっと身近な存在になっていくことでしょう。
人や環境にやさいしいものづくり。世界に誇る伝統とハイテクの技術。
21世紀、みやぎのものづくりはさらなる躍進を続けていきます。
||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||
この間カナダに住んでいる姪の誕生日であることをうっかり忘れていました。前日、母からE-mailがあって、そこで思い出したんです。以前バースデーカードを速達で出しても全然間に合わなかったんですが、最近ではコンピュータを使って、E-mailの
Birthday Cardを送ることができるようになったので、なんとか無事に姪の誕生日に間に合いました。ちなみに姪は4歳になりました。
コンピュータを聞くと冷たいもので人間同志の対話を壊したり、家庭や社会荒廃の種になっていると思われている方は少なくはないと思います。確かにその危険性はあると思いますが、コンピュータは考えてみれば道具に過ぎないのでコンピュータの持つ良い面やポテンシャルを利用し、生かせば人間どうしの対話はよりはかどるのではないかと思います。
例えば、カナダの姪の話に戻りますが、コンピュータのお陰で彼女との間の距離のギャップをうめることができて、姪の成長を身近に感じることができます。ひと昔までに考えられなかったことを、コンピュータのお陰でいい意味で実現できるようになったことは素晴らしいですね。
10年前に私が日本の伝統工芸を研究した時に、日本の伝統工芸と共に伝統技術が今世紀でおわるのではないかと心配しましたが、先ほどの VTRで見たように、うまく最新の技術と伝統技術をMIXして新たなものづくりのターニングポイントを感じ、安心しました。それだけではなくて国内だけで普及しているのでははなくて、海外へもどんどんどんどんその新しいMIXした技術を送っていることも何より嬉しいことですね。
2 県からのお知らせ
| 秀作美術展の開催 |
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宮城県在住または宮城県ゆかりの優れた芸術家の全国展入選作や、個展の話題作などを一堂に集めた「みやぎ秀作美術展2000」が、今月7日から12日まで、仙台駅北側「アエル」5階で、今月16日から26日まで、気仙沼リアス・アーク美術館で開催されます。
絵画・書・彫刻・工芸・写真5部門93点の作品が展示されます。異なる分野の作品を集めた美術展は珍しく、鑑賞機会の限られる作品の展示もありますので、是非この機会にご覧下さい。入場料は300円、ただし高校生以下は無料です。また、仙台会場では「平成11年度宮城県芸術選奨 受賞者作品展」も併せて開催されます。
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<みやぎ秀作美術展2000>
優れた絵画・書・彫刻・工芸・写真ほか
◆仙台展11/7〜12
仙台駅北側の「アエル」5階ホール
◆気仙沼展11/16〜26(20,21,24日は休館)
気仙沼リアス・アーク美術館
入場料300円 ※高校生以下無料
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