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11月18日(土)
1 「もの語り・みやぎ」
―仙台市 読書の秋『まつお文庫』
みなさん、おはようございます。今日の「もの語り・みやぎ」は、 わたし『本』が皆さんに、長年子供たちに愛されてきたあるところをご紹介します。
秋深まる11月、冷たい雨が降る中、子供たちがある家に入っていきました。
ん、でも随分と靴がありますね。中はいたって普通の家なんですが… そう、実はここ、個人の家を解放した文庫なんです。 文庫というと懐かしく感じる方も多いと思います。
昔は仙台市内にもおよそ70の文庫があったんですが、 今ではその半分ほどしか残っていません。
そんな、懐かしい文庫で子供たちに本の楽しさを伝えているのは、松尾福子さんです。 松尾さんは、23年前にこの『まつお文庫』を開きました。
以後、近所の子供はもちろん、遠くは隣の区からも子供たちがお母さんと一緒にやってきます。
この23年間、まつお文庫は子供たちと一緒に成長してきました。 これまで登録した子供たちの数はおよそ8000人、 文庫の本は5000冊をこえるほどになりました。
長年愛されてきた私の仲間が、今でも現役で活躍しています。
部屋を暗くして、ろうそくを1本ともすと、「お話の時間」が始まります。 毎回30分間、松尾さんや子供達のお母さんが 生の声でわらべ歌やお話などを読んで聞かせてくれます。
子供たちはローソクのやさしい光の中、 ゆったりとした口調で語られる物語の世界に引き込まれていきます。
お母さんたちも一緒に、昔懐かしいの手遊びをしたりと、楽しい時間が過ぎていきます。
そんな、子供やお母さんたちに支えられて、まつお文庫は今年で23年目を迎えます。 文庫の本は、バザーや廃品回収などを通して集めたもので、
毎年1回開かれるバザーではお母さんたちの手作りの手芸品が並びます。
○お母さん
「昔だと、私の時代だと異齢児が一緒になって遊ぶ、それこそ花いちもんめとか、かごめかごめとか、教えられながらやりましたけど、今は大人が教えないとなかなか遊べない場所だけども、子供たちが集まれば、それだけお手玉をやったりとか、競争しながらやったりとかそういうのがやっぱりいいですよね。松尾さんがやられている子供に本を手渡すっていう役目っていうのをきちんと何年もやってらっしゃるのは、もうそれだけでもすごくて、とっても真似は出来ないけれども、頑張ってねって応援したくなります。自分も子供がいますので、そういう気持ちがすごい強いです。」
お話の時間が終わると、今度はみんなで折り紙細工を作って遊びます。 この日は障子紙を使って、きれいな折りぞめを作りました。
わらべ歌や工作など、本だけでなく昔ながらの遊びや、手作りの温もりがいっぱい溢れる 『まつお文庫』は、学校の図書館とはまた違った魅力をもっています。
○子供たち
「いろいろ作ったりするのが楽しい。」
「本とかいろいろ並べてあったりしているのが、すごいなと思いました。」
「ここが一番友達ができるところだから好き。」
松尾さんは子供たち一人一人に手渡しで本の魅力を伝えてきました。 そして、毎月1回欠かさず行なってきたのが、文庫だよりの発行です。 新しい本の紹介や文庫の催しを載せたりと、常に子供たちとのやりとりを大切にしてきました。
○松尾福子さん
「子供たちがどんどん増えて90人、100人と来るんですよ。そうすると私一人ではやれないんで、お母さんたちがいろんな形で手伝って下さって、そのお母さんたちとどうやってつながっていこうかとか、最初の1年はほんとに暗中模索で動きましたね。子供の本が楽しいからやっぱり手渡したい、という思いと人との出合いの素敵さっていうかな。文庫やってなかったらこんないい出合い方はできなかっただろうなと思うから、人との出合いと、それから本の面白さがあるということだと思います。」
子供やお母さんたちに支えられ活動を続けてきた松尾さん。 私、本も松尾さんと一緒にたくさんの子供たちを見守ってきました。 そして、これからも人との出合いを大切にしながら、
子供たちと一緒に成長していきます。
||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||
感動いっぱいの話でしたね。
私が小学校の頃に、スウェーデンの小さな村に2年間ぐらい住んでいました。そこでは全部スウェーデン語だったんですけど唯一、図書館へ行けば英語の本を読むことができたんです。正直言って当時、図書館の静か〜な息苦しい雰囲気がどうも苦手だったんです。しかし、実際行ってみたら楽しかったんです。まつお文庫のような所で、子供の時間がもうけてあり、開放的な雰囲気の中で本を読んだり、実際自分たちで本を作ってみたりしました。
ものごとの面白さを学ぶのに時には、わいわい、いきいき、あたたかい環境は必要だと思います。その意味ではまつお文庫の役割はとってもコミュニティーにとっては貴重だと思います。
2 「ハイ!みやぎです」
―みやぎ秀作美術展
このキャッチフレーズで、9月から県内各地で繰り広げられてきた芸術の祭典「芸術銀河2000」も終盤を迎えています。選りすぐりの作品を集めた美術展や様々なジャンルのアーティストによるコンサート、民話と音楽を組みあわせた一人芝居、住民参加の舞台芸術などが県内各地で繰り広げられています。この芸術銀河のイベントの一つが「みやぎ秀作美術展2000」です。
この美術展は、今月7日から12日まで、仙台駅近くの「アエル」5階で開催されました。 宮城在住または宮城県ゆかりの優れた芸術家の全国展入選作や、個展の話題作など、
絵画・書・彫刻・工芸・写真の5部門の作品が展示されました。
異なる分野の優れた作品を一堂に集めている点が「みやぎ秀作美術展」の特徴です。 今年は絵画29点、書20点、彫刻10点、工芸17点、写真17点の計93点の作品が
展示されました。
この日は「アエル」での展示初日ということもあり、出展者の知人や関係者も数多く訪れ、 深い芸術の世界に魅せられていました。 めったに見ることが出来ない素晴らしい作品の数々に、
時間が過ぎるのも忘れてしまいそうです。
○来場者インタビュー
「なんか凝縮されているような感じでとても素晴らしい作品ばっかりだったと思いました。」
「そうですね、ここ拝見する前にあちらの作品やなんかは、雑誌やなんかで既に見ておりまして、この方が仙台の出身だったんだと、驚いたことも何点かございますね。」
「どの作品をみてもやはり感激だけ残りますね。巧みです。」
訪れた人は、数々の優れた作品を見て自分の趣味の参考にしたり、 新たな趣味の分野を発見したりと、充実した美術展に満足そうでした。 このような美術展を通じて自分の趣味の世界をひろげ、
人生の楽しみを一つ増やしてみるのもいいのではないでしょうか。
今日ご紹介した「みやぎ秀作美術展」は、現在、気仙沼リアス・アーク美術館において開催中です。今月26日が今年の最終展示となりますので、是非この機会に御鑑賞ください。
また、このほかご覧のように、芸術銀河の最後を飾る多彩なイベントがございますので 足を運ばれてはいかがでしょうか。
=11月後半の芸術銀河イベント日程=
○みやぎ秀作美術展
気仙沼リアス・アーク美術館[11/26まで]
○私の街の音楽広場
桃生文化交流会館[11/25]
志津川町総合体育館[11/26]
○みやぎ地域発信劇場
歌津町創作ミュージカル(歌津中学校体育館)[11/1]
悪路(あくろ)王アザマロ(栗原文化会館)[11/18,19]
ミュージカル「オリバー」ハイライト(七ヶ浜国際村)[11/26]
||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||
宮城県にこんなにたくさんのアーティストがいることは素晴らしいですね。身近にこういう作品と出会えるのもなんか刺激になりませんか。『百聞は一見にしかず』です。皆さん是非見に行って下さい。
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