HOMEアンの風にのってバックナンバー00年11月25日放送分

アンの風にのって
毎週土曜 午前9:30〜9:45

放送内容

11月25日(土)

1 「もの語り・みやぎ」

 ―白石市 刀匠『宮城昭守』

 みなさん、おはようございます。今日の「もの語り・みやぎ」は、 わたし『刀』が皆さんに、伝統の美に魅せられたある工人をご紹介します。

 ここは白石市のとある場所。 ただひたすら鉄を打ち続ける人物こそ、全国でも評判の高い刀鍛冶、『宮城昭守』さんです。

 刀づくりは鉄との勝負。幾度となく繰り返される作業が純度の高い鉄を生み出します。 真っ赤に燃える炎の中で鉄は静かに語りかけます。その微かな声を宮城さんは聞き逃しません。

 刀づくりに適した純度の高い鉄は『玉鋼(たまはがね)』といわれ、 材料の鉄から3割ほどしか取れません。 そして、その鋼にもそれぞれ性質があり 刀のいくつもの部分にその特性が生かされているのです。

 激しく燃える炉の中はたいへんな高温です。 そのため鋼の表面が先に溶けてしまわないよう、わらの灰をまぶしながら さらに鋼を鍛練し不純物を取り除いていきます。 そして、折り返しては伸ばす作業が延々とくり返されることおよそ20回。 宮城さんの長年の勘と巧みな技によって、強く粘りのある鋼に鍛えあげられていきます。

 幼い頃から祖父の刀づくりを見てきた宮城さん。 15歳の時に決心を固め、日本の刀剣界の巨匠、栗原昭秀(あきひで)に弟子入りしました。
 そして、その才能を開花させこれまで数々の展覧会で入賞し、 市の無形文化財にも指定されました。

 現在は息子の正年さんと一緒に、年間30本の刀を作っています。 刀銘は『典真(のりざね)』。師匠である真一さんの1字をとってつけられました。

 今、正年さんが行なっているのは刀の表面に波紋をつける『土取り』という作業です。 表面に泥を塗り再び炉で焼かれることで 私「刀」は美しく神秘的なものへと変化していきます。

○宮城真一さん(刀銘:宮城昭守)
 「刀には変化があるんですね。毎日毎日が変化があって見えるもんで、そこに刀の魅力があると思うんですね。絵や彫刻やなんかは何回も見て、悪ければ作者が直せるんですね。刀だけは1回勝負だから。例えば、叩く、焼く、何かしなければ刀はダメになる。その一瞬の判断でバンバンバンバンとやるんですね。やっぱりこれから手入れがいいからね。千年ぐらいもつと思うのね。その時、これはいい鍛冶屋だったんだなって言われるような刀を作りたいと思うのね。」

○宮城正年さん(刀銘:宮城典真)
 「まだまだ(親父の)足下にも及ばないくらいです。まだまだ時間がほしいなと思いますね。 20年やってても、もっともっとまだ進歩したいと思いますね。普段の親父とはまた違って、刀になると真剣で知ってることは全部教えてもらえますからね。そういう面では親父が師匠だっていうのは恵まれた環境にあったなと思いますね。」

 刀匠『宮城昭守』。伝統の技を継承し日々、刀作りに真剣勝負で挑む男。 刀と共に技の極みへ鍛練を続けていきます。

||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||

 西洋人からから見ると日本の戦後の発展は不思議に思われます。しかし、よく見るとその成長を支えたベースは日本の教育と文化と職人だと思います。
 千年先までもつという宮城さんのセリフは心に響くものがありました。使い捨て社会に住んでいる私は長期間という気持ちをもって、ものを作るという姿に感銘を受けました。


2 「ハイ!みやぎです」

 ―シニア世代パソコン活用支援事業

 最近インターネットやITという言葉をよく耳にするようになりました。 パソコンと聞くととても難しく触ったこともないし使い方は全く分からない。 そんな苦手意識を持つ方も多いのではないでしょうか。
 特に高齢者の場合にはインターネットなどを利用できないことから情報弱者となり急速に進んでいる情報社会から取り残される恐れがあります。

 そこで宮城県ではノウハウのある高齢者生活協同組合に委託して 高齢者向けの学習カリキュラムの研究開発やパソコン教室の開催など シニア世代のパソコンの活用を支援する事業を行なっています。
 シニア世代は若い世代に比べ、習得するのに時間がかかるため、 学習テキストやその教え方などに様々な工夫が取り入れられています。

○宮城高齢者生活協同組合 石川輝男さん
 「インターネット、Eメールを通じて人間関係の情報とか刺激とか、それから自分に役立つ情報を取得できるということですね。それに対して、宮城県が期待しているそれを今回のパソコン教室で高齢者の方に取得して頂いて、それをよりよく利用して頂くことを目的としております。パソコンから、画面から目を離してテキストを見るという方法は今までの一般のやり方なんですが、それに対して宮城高齢協としてはあくまでも、パソコンに触りながら、画面を見ながらそのテキストを見るということで、見るテキストという方式に切り替えてやっております。画面操作、マウス操作、それからキーボード操作のその内容で分からない内容はその時にご自分でそのページを見れるっていうことではとても分かりやすいっていう感想を得ております。」

 パソコン教室は9月から来年の3月まで県内5ケ所で行なわれ、 受講者は60歳以上を対象に100人です。

 この日は鳴子町(なるこちょう)で行なわれていました。 受講者のほとんどは、教室に通うまでパソコンに触れたことのない方ばかり。 でも、このパソコン教室の大きな特徴である個人対応での指導と、50時間かけてじっくりと学べるカリキュラムで、今では知人に電子メールを送ったりインターネットを楽しんだりと使いこなせるようになった方もいました。 そして、なかには自分で購入したパソコンを教室に持ち込んで勉強をはじめる方もいました。

○受講者インタビュー
 「なかなか非常に最初は難しいですね。我々、高齢者にとりましてはですね。まず一番ネックだったのが、アルファベットなどがちょっと戦時中であんまり教えていただけなかったもんですが、 インターネットをしますとアルファベット、ローマ字、大文字小文字というものを習得しなくちゃならない。だいぶ家でも練習しましたんですが、このアルファベットも完全にマスターしますと、だいぶ楽しく打てるようになりました。」
 「とても楽しいですね。今、お陰さんでこの高齢者教室でインターネットに入ってますけども、いろんな情報がリアルタイムで自分の手元に届くというふうなこと体験して、とても素晴らしい。 これからの人生が楽しくなるんじゃないかなという感じをしてます。」

 高齢者はパソコン教室をとおして操作を身につけインターネットや電子メールで趣味を広げたり旅の情報を探したり、交流を広げたりします。やがて、高齢者の『交流の場』としても、パソコン教室が活用されていくことになります。また、インターネットで交流できるようホームページの開設も予定しています。

 体力が落ち、外出機会が少なくなるシニア世代の方々にこそ、これから一層パソコンは役に立つ道具となるでしょう。皆さんもぜひパソコンに挑戦し新たな情報源やコミュニケーションの機会を発見してみてはいかがでしょうか。

||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||

 熱気を感じさせられる教室ですね。いきいきとした表情を見るとうらやましいです。私もひらがな・漢字を覚えるのに大変苦痛でした。だからパソコンを使うのに、アルファベット・ローマ字を覚えなければならない大変さは身につまされます。

3 県からのお知らせ

悪質な消火器の訪問販売、点検にご注意!

 最近の訪問販売で、「お宅の消火器は古いので使えません」「薬剤が古いので交換が必要です」などと、言葉巧みに説明され、高額な消火器を買わされたり、高額な点検料を請求されるという被害が増加しています。また、消火器を多く設置している工場やスーパー、ガソリンスタンドなどでは、出入りの業者を装い点検に訪れ、まず契約書への押印を求められ,点検や詰換えのあと、 時には脅迫的な言葉で通常の3倍から5倍の高額な料金を請求されるという被害もでています。
  「必要でない場合はきっぱり断わる」「訪問業者をよく確認する」「契約書にはサインしない」「会社内、工場内に情報を広めて注意する」などが被害防止のポイントです。 悪質な訪問販売と点検には十分に注意してください。

■■■ 被害の連絡先 ■■■
・最寄りの警察署,消防署
・県消費生活センター
  電話022−261−5161
・各市町村の相談窓口


 
 
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