HOMEアンの風にのってバックナンバー01年2月3日放送分

アンの風にのって
毎週土曜 午前9:30〜9:45

放送内容

2月3日(土)

1 「もの語り・みやぎ」

 ―雄勝町:浜の奇祭『おめつき』

 みなさん、おはようございます。今日の「もの語り・みやぎ」は、わたし『獅子頭』が皆さんに、ある漁村に伝わる珍しいお祭りをご紹介します。

 雄勝町名振地区は人口200人余り、過疎が進む小さな漁村です。 しかし、毎年1月24日になると、ある祭りで村じゅうが活気に満ちあふれます。 今日は、その、年1回のお祭りの日。

 江戸時代、集落に大火があったことから、火伏せの神を集落の東西両端に祭って、子宝、大漁、家内安全を祈願したのがこの祭りのはじまりとされています。 第2次大戦中も休まず続けられてきたこのお祭りは、集落の男衆しか参加できない ちょっと珍しいお祭りなんですよ。

 力強い太鼓が鳴り響き出しました。 男衆は御神酒で身を浄め、いよいよ祭は始まります。

 名振地区は東、中(なか)、西、小浜(こばま)と4つの組に分れており 子供たちの山車を先頭に、東から小浜へと狭い集落の中を練り歩いてゆくのです。

 そして、途中の家々でとまっては、獅子舞を踊り家内安全を祈ります。 村の外からも大勢の見物客が来るので、私の踊りにも、いちだんと拍車がかかります。

 でも、どこが珍しいお祭りなのかって? お待たせしました。ここからが、この祭の面白いところなんです。 山車は途中『休宿(やすみやど)』という4つの組の民家の庭先で即興劇を演じるのです。

 その昔、御神酒で勢いづいた若者たちが、その場の思いつきで演じたことから この祭を『おめつき』と言うようになったと言われています。 当日まで出し物は秘密で、小道具や駄洒落で見物客の笑いを誘います。

 4組の『休宿』を山車が駆け巡ります。あたりかまわず、山車は暴れ、男衆は勢いづきます。 御神酒も入り、次第に男衆の山車は激しさを増していきます。

○五島徳美さんインタビュー
 「これが終わんないと、お正月も終わんないですよ。まぁ、無邪気にばかをやるっていうか発散して、バァーっとみんなでやるっていうのが一番いいんじゃないですか。ここは過疎化が進んでいるから、その兆候は祭に随分と出てきてるんだけども、若い人が戻ってきた時に楽しめるような祭にしていかなければ『んまぐない』がな〜って思いますね。」

 即興劇では男性器を模した御神体を使い「過疎の進む村が子宝に恵まれるよう」祈ったり、 新しい年が豊かであるよう祈ったりと、 見物客も巻き込みながら『休宿』は笑いの渦と化していきます。

 村から離れた若者も1月24日になると名振に戻ってきます。 幼い頃から見てきた『おめつき』が名振を離れても、人々の心にいつまでも残っているのです。

○村の若者インタビュー
 「自分もここに住んでいない一人なんですけども、自分自ら率先してこういうお祭りに参加して、 若い人たちに戻ってきてほしいなって思いますけども…。まぁ、昔ながらの伝統的な、ちょっと変わったお祭りなんで、なくさないようにしていきたいなと思いますけれども。」

 雄勝町名振地区には海と共に生きるたくましい男衆がいます。 そんな男衆が脈々と続けてきた『おめつき』。 毎年1月24日。小さな漁村は笑いと熱気で賑わいます。

||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||

 ここ5年、漁村社会の研究をしてきました。漁村へ行って感心したのは、漁村たちは2つの時で動いていると言うことです。つまり、海タイムと陸タイム。海タイムは魚のサイクルにあわせたもので、深夜、早朝問わず漁に出かけます。逆に陸タイムは人間のサイクルにあわせたもので、私たちの食卓に新鮮な魚を届けてくれます。
 ところで、皆さんは「板一枚の下は地獄」という漁師たちの言葉を聞いたことありますか。私流の解釈に過ぎないんですが、海の上には陸のような補償がなく、命がけの仕事です。そういった漁師たちは息抜きに、みんなでお酒を飲んで、バァーっとギューっと盛り上がります。見てて思ったんですけど、どんな職業の人間でもたまに頭をからっぽにして、いきいきと遊ぶのもいいですね。


2 「ハイ!みやぎです」

 ―バリアフリー社会をめざして(後編)

 宮城県では誰もが安心して暮らせる社会の実現をめざし、バリアフリーの環境整備に積極的に取り組んでいます。「バリアフリー」とは一般に、建物や道路の段差など、移動の障害となっているもの、そして人々の心の中にある「目に見えないバリア」を取り除くという意味です。

 ご覧のように私たちの身の周りの環境はバリアフリー化が進められていますが、今日は私たち一人一人のちょっとした心がけや行動で取り除けるバリアについて考えていきます。

 たとえバリアフリーの環境が整備されていたとしても、利用者が理解していないと意味はありません。例えば、駐車場で見かける体の不自由な方の駐車スペース。 もしここに一般の車が駐車してしまったら…

○車でやってきた男性
 「あっ、空いてる。入口にも近いし止めよーっと。」

 ちょっとちょっと!そこは体の不自由な方の駐車スペースですよ。 それじゃ本当に必要な人が止められなくなりますよ。

 「ちょっとだけだから」「空いているから」と体の不自由な方の駐車スペースに駐車してしまうこと。スーパーなどで皆さんも目にしたことありませんか。このようにバリアフリーの施設・設備が、自分勝手な行動によってバリアとなっていることはとても悲しいことですね。

 体の不自由な方の駐車スペースは車から乗り降りしやすいよう十分なスペースが設けられています。本当にその場所を必要としている人のことを考えたら、自分勝手に止められませんね。

 駐車場以外でも町中(まちなか)で見かけるこの光景には心が痛みます。 点字ブロックは目の不自由な人が通路などを安全に安心して歩けるように誘導したり、注意を促したりするためのものです。せっかくの点字ブロックがこれでは目の不自由な方にはとても危険です。点字ブロックはそれを頼りにする人の目と同じなのです。

 また、高齢者、車いすを使用している人など、みんなの迷惑にもなります。点字ブロックの上や歩道にはものを置かないよう、私たち一人一人が日頃から心がけることが重要なのです。

 困っている人を見かけても、どうしたらいいか分からないからと、知らないふりをしていませんか?また、誰でも、頼んでいないのにいろいろ世話を焼かれたら迷惑なときもあります。 困っている人がいたらまず、声をかけ、手伝ってほしいことを聞いてみましょう。

 さぁ、まずはあなたの勇気で心のバリアをうちやぶって下さい。
 ほら、勇気を出して声をかけてみましょう。

 バリアをなくすために私たちにもできること。 ほんのちょっとした気配りが最も身近なバリアフリーといえますね。

 このようにバリアフリー社会を実現するためには、県民一人ひとりが「高齢者や障害のある人にとって住みよいまちは誰もが住みよいまち」ということを理解し、行政だけではなく社会全体が一体となって取り組んでいくことが重要です。ハードとハートの両方によって真のバリアフリー社会を実現しましょう。

||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||

  自分も気をつけなければならないんですが、最近町の中へ出て感じるのはバリアフリーの心を持っていても、行動に移さなければバリアフリー社会は実現できません。
 例えば、体の不自由な方に席を譲ったりドアを開けたり、ちょっとした配慮によってバリアフリー社会へ近づいていくと思います。

3 県からのお知らせ

[1]「北方領土の日」宮城県角田集会

 「北方領土の日」宮城県角田集会のお知らせです。
 「北方領土」とは北海道の知床に近い歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の4つの島で日本固有の領土です。北方領土の返還実現は長年にわたる国民の願いです。政府は2月7日を「北方領土の日」と定めこの問題の正しい理解を広めることに努めています。2月7日、午後1時30分から角田市市民センターにおいて「北方領土の日」宮城県角田集会が開催されますのでぜひご参加ください。

「北方領土の日」宮城県角田集会
■2月7日   午後1時30分から 
■角田市市民センター
■問合せ先
  北方領土返還要求  並びに  漁業協力
  の促進に関する宮城県民会議
 電話  022−227−3328

[2] 献血のお願い

 宮城県では深刻な血液不足が続いています。 「命を救うボランティア」献血への御協力をお願いします。献血は、県内各地を巡回している献血バスや、仙台市内4ヵ所の献血ルームで受付けています。献血バスの運行予定は、お住まいの市町村または血液センターへお問い合せ下さい。また、献血回数に応じて図書券などを差し上げる献血ポイント制「けんけつくらぶ」を実施しています。

命を救うボランティア
献血に御協力願います
ポイント制の「けんけつくらぶ」実施中!

[問]赤十字血液センター フリーダイヤル 0120−489615
   県庁 薬務課     電 話 022−211−2653


 
 
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