HOMEアンの風にのってバックナンバー01年2月10日放送分

アンの風にのって
毎週土曜 午前9:30〜9:45

放送内容

2月10日(土)

1 「もの語り・みやぎ」

 ―特集:白石市『真冬の打上げ花火』

 みなさん、おはようございます。今日の「もの語り・みやぎ」は、 わたし『尺玉』が皆さんに、夜空を彩るきれいな花火をご紹介します。 どうか最後までおつき合い下さい。

 ドーン!とあがった花火。何度見てもきれいですね〜。 夏の風物詩として欠かせない花火には、美しい光と音、そして感動があります。 芸術的な輝きはほんの一瞬でも、その美しさは人々の心にいつまでも残ります。 しかし、この一瞬のステージの影には最高の演出家、花火師がいることを忘れてはいけません。

 宮城県には大小4つの花火工場があります。 その中の一つ小関煙火は、白石市の郊外にある小さな花火工場です。

 ものものしい雰囲気の中、作業をしているのは小関尚人さん。 小関煙火の4代目花火師です。

 尚人さんが今、行なっているのは花火の一つ一つの光を出す『星』づくりです。 いわば花火作りの基本となる作業です。

 小さな星は満遍なく火薬をまぶされながら、少しずつ大きくなっていきます。 何度も星を乾かしながら行なう星掛けは、正確な星の大きさと形が要求されます。

○小関煙火4代目花火師  小関 尚人さん
 「今は中間色、モン色とか水色とかが流行名もんですからそれに追いつくのに苦労しますね。」

 火薬を扱う花火工場は万一の時に備えて、分厚いコンクリート壁で仕切られているんです。

 そしてこちらは出来上がった『星』を玉皮という容器に並べて、中に火薬を詰める作業場です。星、ひと粒ひと粒を隙間なく整然と並べていきます。 きちんと並べないと花火が開いた時にきれいな円を描きません。ほんと、細かい作業ですよね。

 そして最後に、花火を爆発させるための火薬を詰めて、やっと1個、形になります。

 となりでは、出来上がった『玉』の表面に丈夫な紙を何枚もはって、 玉の強度を高める『玉貼り』の作業を行なっています。

 こうしていくつもの行程を経て作られる花火は、全て手作業で、手間ひまかけて作られるのです。 小関さんの工場では年間およそ2万発の花火を製造しています。

○小関煙火4代目花火師  小関 尚人さん
 「親父と見に行った花火が印象的でしたね。作って打ち上げて、皆さんに感動を与えて、拍手をもらった時が一番嬉しいですね。やっぱりいつかは親父を越していい花火を作ってみたいですね。 いろんな意味で…。」

 蔵王町にあるえぼしスキー場では毎年1月雪上花火大会が開かれます。 小関煙火でも15年ほど前から、その打上げを請け負ってきました。

 えぼしスキー場は蔵王の雄大な自然に囲まれたスキー場で、 ウインタースポーツのメッカでもあります。 そんな大自然に囲まれた山の上で今日は花火大会が行なわれます。

 スキー場の裏では、男たちが手際よく積み込みを行なっています。 この日打上げに使われる玉は全部で500発。 大量の火薬を扱うため、消防士さんも立ち会いながら、 厳重な管理のもと積み込みが行なわれていきます。

 雪上車でゲレンデを登ること、およそ20分。 ようやく到着したと思いきや、皆さん穴を掘り始め、テキパキと準備を始めました。

 そう、冬の日没は早いのです。うかうかしてると日が沈んでしまいます。 尚人さんも火薬を入れながら、天気のことを心配しているのでしょうか。

 だいぶ準備が整ったようです。天気のほうもなんとかもってるようですね。 でも、なんだか雪が大きくなってきましたよ。 山の天気は分かりませんね。暗くなるに連れて何だか怪しくなってきました。

 天気の心配を引きずりながら、えぼしスキー場の雪上花火大会が始まりました。 ゲレンデは600本のキャンドルで飾られ、真っ白な雪をやさしい光が照らします。

 そして、みやぎ蔵王スキースクールの皆さんによる松明滑走が行なわれ 幻想的な夜のスキー場にただただ見とれるばかりです。

 一方その頃、ゲレンデの上の花火師たちは、降り止まない雪を横目に打上げの時を待つだけです。

 さあ〜いよいよ打上げです!

 あれっ、ドーンと音はしましたが… 肝心の花火の光が見えないですね〜。 どうやら、雪のせいで音しか聞こえないみたいです。 お客さんも、きょろきょろと花火を探すばかり。やっぱり山の天気は難しいですね。

 それを知ってか知らずか花火師は、手慣れた手付きで、どんどん花火をあげていきます。 静まりかえったゲレンデに花火の乾いた音が響きわたります。

 真下で見る花火はこんなにきれいなんですけどね。 ゲレンデの下にいるお客さんにも見せてあげたいです。

 でも、待って下さい。これからとっておきのスターマインをお見せしますから。 よかった。やっと見てもらえました。 降り続く雪で花火の光は柔らかく、幻想的な光となって夜空に咲いていました。

○お客さん
20代男性  「音が心に響きました。」
女の子2人組 「カンゲキしたねぇ〜!!」
20代女性  「ちょっと雪で見えなかったんですけども、すごいきれいでした。」
40代男性  「花火っていうと夏のイメージですけど、冬に雪の中で見るっていうのは、これもまたいいんじゃないですか。すごく良かったと思います。」

 訪れた人は降り続く雪の中、光と音がおりなす真冬のステージに心を奪われていました。

○えぼしスキー場 支配人 青沼正喜さん
 「ほんとは雪のない空で、カラカラの寒い空で、そこに響きわたる音を楽しんでほしかったんですけどね。まぁ、われわれにしてみれば雪降るのも嬉しいもんですから。それはそれで許してもらいたいなと思いますけど。そうあることじゃありませんので、比較的今年は運が悪かったな、ということですので、来年は期待して頂きたいなと思います。」

 たくさんの光に包まれながら、真冬の夜を楽しむ打上げ花火、いかがだったでしょうか。 今年は残念ながらよく見えませんでしたが、 来年こそはきっと、大きな花火がえぼしの空に輝くことでしょう。

||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||

  花火作りはこんなに細かいとは知りませんでした。
 私は子供の頃の思い出の中には花火はありません。花火はテレビや映画の世界ばっかりだと思いました。ところが高校時代日本に来て、お盆の時に浜で花火をあげる風景を生で見たり、実際に自分で遊んだりした時に、ある種のカルチャーショック!、異文化ショックを受けました。Wow!FANTASTIC!という世界でした。
 カナダでは花火は危険なものでタブーとされていて、一般市民は購入できません。それに対して日本では花火文化の根が深くて、日本人の生活の中に自然とはいっているような気がします。
 花火作りにも感心しました。例えば、かわいい線香花火からドーンとなる打上げ花火まで、目が飛びそうになるくらいたくさんたくさんの種類があります。それに色使い。淡いレモンから強烈な赤、真紅まで色だけでも、ジャポネスク、日本らしさを感じます。
 花火=SummerTimeだと思いましたが、冬にあげるのはさすが雪国の宮城だと思いました。吹雪の中で多少見ずらくて残念だったんですが、でも雪がぱらぱらと降る中で花火を上げるのを見ると、陸ではなく宇宙からあげているように見えて、とても幻想的な風景に思いました。でも、何より花火のマジックは、それを見る人々の目が子供のように輝くことだと思います。


2 県からのお知らせ

家電リサイクル

 4月にスタートする家電リサイクルのお知らせです。
 一般家庭や事業所からでる使用済みのエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4つの製品は4月から法律に基づいてリサイクルされることになります。家電リサイクルはガラスや金属などの資源を再利用し、ゴミの量を減らすことが目的で消費者、販売店、製造業者の3者が役割を分担して推進するものです。リサイクルの流れは、消費者がエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機を処分するときにはその製品を販売したお店が引き取ることになります。買い換える場合は新製品を販売するお店が引き取ります。いずれの場合も消費者は、運搬経費とリサイクル経費を負担しなければなりません。運搬経費は販売店ごとに、リサイクル経費は製品ごとに異なります。4月からの家電リサイクルに御理解と御協力をお願いします。

4月から家電リサイクルが始まります
対象 : エアコン テレビ  冷蔵庫  洗濯機
※運搬経費とリサイクル経費を御負担いただきます。

 


 
 
KHBホームページ
ホームへ戻る