HOMEアンの風にのってバックナンバー | 99年7月24日放送分

アンの風にのって
毎週土曜日午前9:30〜9:45


7月24日(土)

1 「もの語り・みやぎ」

―海の釣り堀

  宮城県志津川町に海を利用した釣り堀があります。網で囲われた釣り場にはたくさんの魚がいて、泳いでいるのが見えるんですよ。 志津川町では銀ザケを始め、カキ、クロソイなどの養殖に取り組んでおり、育てる漁業の技術と経験は日本でトップクラスと言われています。

  ここ志津川フィッシングパークの佐々木孝男さんは、3年前に地元の漁協と共同で「海の釣り堀」を始めました。毎朝8時には、養殖をしている銀ザケとマスに餌をやりに出かけます。餌は冷凍のサバに配合飼料を混ぜ、ミンチにしたものを与えます。

  佐々木孝男さん「休みになると、市場とか岸壁に釣りのお客さんがいっぱい来るので、釣り堀を作って釣らせてみたら面白いんじゃないかということで、漁協とか役場の水産課・商工観光課のご指導を受けましてやったのが始まりですね。」

  釣り堀に放流する魚には、食いつきを良くするために餌は与えません。銀ザケやマスは週に1回、1200匹余りを放流します。

  季節や時期によって釣れる魚の種類や大きさはまちまちです。 春はニジマス・銀ザケ・タイ・クロソイなど、夏にはカレイ・ヒラメ・アジ・タナゴなどが釣れます。

  入場料は2時間で、中学生以上は3000円、小学生までは1500円となっています。あとはあなたの腕次第でタイやクロソイなどの高級魚を釣ってください。万が一釣れなかった人には、海産物のプレゼントが用意されています。

  釣り人 男性「なかなか海に行っても釣れないものですから。ここが出来てから2〜3年お付き合いさせてもらっているんですけど、子供たちにもハズレがないというのが一番ですね。」

  釣り人 女性「たくさん釣れて子供たちも喜んで、いい所だと思います。」

  一度、大物の引きを体験すると、やみ付きになること間違いなし。 ストレスなんかどこかへ飛んで行ってしまいます。

  佐々木孝男さん「ある程度こういう風にいっぱい魚を入れているんですけど、自然の海ですから、潮の影響とか天候とかに左右されて釣れない時もありますので、その辺が問題の一つだなあと思ってます。」

※志津川フィッシングパーク TEL0226−46−4466

〜 アンのコメント 〜

 家族連れの釣りは楽しそうですね。
 漁業というと魚を獲る、魚を釣るということが、一般的なイメージだと思います。しかし、魚が年々減っているため、魚を獲るだけではなくて魚を育てなければならないということに気付き、漁業者が一生懸命養殖に取り組んでいます。
 試行錯誤が続いているんですが、たとえば餌について言えば、海の環境にやさしい餌が、早く開発されることが望まれます。
 海の第一次産業者である漁業者は、本当に前向きにベストをつくしています。問題はいろいろあるかも知れませんが。
 VTRの中で紹介した「海の釣り堀」は、魚を育てる養殖と家族連れで夏のレジャーができるという一石二鳥のいい話だと思います。

2 「ハイ!みやぎです」

―宮城県林業試験場

  宮城県林業試験場は、宮城の森林・林業に関するあらゆることに取り組んでいます。木材利用に関する様々な研究や松食い虫に強い抵抗性苗木の養成や花粉の少ない杉の選抜と検定などの造林育種に関する研究。

  そして研修部では、グリーンマイスター育成研修、高性能林業機械オペレーター養成研修による林業後継者、技術者を養成しています。

  特用林産に関する研究では、野生キノコやマツタケなどの人工栽培技術の研究を行っています。

  遺産樹木保存事業では、天然記念物の有名木などの絶滅の恐れのあるものを収集し、さし木やつぎ木で保存して、不測の事態に備えています。

  宮城県では、杉材を主体とする県産材が資源として利用できる時期に達しており、その利用拡大が課題となっています。

  林業試験場では、県産杉材の高付加価値化と需要拡大をはかるため、東北大学、民間企業との共同研究で「木材の難燃化技術」 (燃えにくい木材)の開発に成功し、平成9年に特許を取得しました。

  難燃性木材は、戸建住宅の台所などの火を使う場所や、病院やホテルなどの廊下や壁、階段などにも使用できるほど燃えにくい木材として注目を集めています。

  現在この木材は、登米町役場新庁舎の玄関ホール、町長室、議場に利用されています。

  宮城県林業試験場 場長 古川弘さん「公共施設の内装材等にも使われ出していますし、こちらの林業試験場に問い合わせいただければ生産者をご紹介いたします。」

  地球環境の保全や、安心と潤いのある生活が求められています。 その大きな要素である森林の整備や、木材の有効利用を進めていくために、宮城県林業試験場には、今後ますます大きな期待が寄せられます。

※宮城県林業試験場 TEL022−345−2816

〜 アンのコメント 〜

 VTRの中で紹介したグリーンマイスター育成研修は、本当にすばらしいと思います。  林業従事者をはじめ、第一次産業のプロの専業後継者が減っている中で、宮城県林業試験場のさまざまなプロジェクトは本当に有意義なものだと思います。
 友人の作家であり詩人のC.Wニコルのセリフを借りれば「水道をひねれば山が出る」という言葉があります。つまり、森や林は水を貯えている所ということです。とっても重要な所です。 森や林は我々人間の生活を見えないところで支えています。 だから森のケアをできる人たちは、とっても重要です。

 


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