HOMEアンの風にのってバックナンバー99年10月23日放送分

アンの風にのって
毎週土曜日午前9:30〜9:45


10月23日(土)

1 「もの語り・みやぎ」

多賀城市の点字グループ

 きょうみなさんに紹介するのは、宮城県多賀城市で活躍している「点字グループ」の皆さんです。5年前に点字を通して知り合った仲間が、活躍の場を広げたいと始めました。

 点字とは、紙面に突起した点を一定の方式で組み合わせて表した視覚障害者用の一種の表音文字です。

 点字グループの皆さんは「多賀城視覚障害者福祉協会」から依頼を受けて、新聞に掲載された「川柳」やJRの時刻表などの点訳をしています。 グループの代表は、高橋貞江さん。点字を始めて、もう13年になります。この活動を通して、視覚障害の方が喜んでくれるのが、何よりも励みになると言います。

 高橋貞江さん「川柳とか新聞の記事を打って、ある日盲人の方を訪ねて見ていただいたんです。そしたらすごく喜ばれまして。それから盲人さんたちの、こういうのを打って欲しい、こういうのを読みたいんだ、それから年度末の会計報告とか会議の資料が欲しいとかという話しがだんだんきまして。それで今にいたっているというわけなんですけど。」

 障害を持っている方は、新しい情報を心待ちにしているので、点字が出来上がると高橋さんは、すぐに届けにあがります。 点字も最近はでは、パソコンや点字プリンターを使うので楽になりましたが、「点字版」や「点字タイプライター」を使っていた頃は、時間がかかって大変でした。

 目が不自由な庄子朝治さん「テープはいいことはいいんですけども、途中から聞くことはまず出来ないし、最後までずーといかなくてはならない。それが一番大変ですね。」

 多賀城中学校では、選択教科「福祉」の時間に、生徒から点字を覚えたいとの声があがり、9月には高橋さんが講師に招かれて点字教室を開きました。 点字に興味を持っている中学生がいたことに驚き、そして何よりも嬉しかった時だったと高橋さんは振返ります。

 一人でも多くの視覚障害を持っている方に、一つでも多くの情報を伝えてあげたいと高橋さんは願っています。


〜 アンのコメント 〜

 皆さんはどうかわかりませんが、多賀城市の「点字グループ」の活動を見て感動しました。それに、中学生までメンバーが広がったのが何よりですね。 先ほどのVTRを見て、私は当たり前のように活字を目にしていますが、目の不自由な方は点字の出版物が少ないため、いろんな物を幅広く読みたくても読めないんですよね。 その意味では、目の不自由な方が多く読めるため、多賀城市の「点字グループ」のような活動が、どんどんどんどん広がるように期待しています。


2 「ハイ!みやぎです」

生活体験宿泊推進事業

 「生活体験宿泊推進事業」通称「合宿通学」は、子供たちが1週間程度、家庭を離れて共同生活を営むことによって、自主性・協調性・社会性・豊かな人間性を育成するという、県の補助事業です。

 宮城県河南町では、今月2日から10日まで「合宿通学」を実施して、町内6つの小学校から24人が参加しました。 北村小学校からは6年生が2人、5年生が3人合宿通学をしました。

 今回、子供たちが共同生活を送るのは「河南町旭山農業体験学習館」です。町の教育委員会の方が車で小学生を送迎します。

 核家族化や都市化、少子化などのさまざまな生活環境の変化により、家族以外との接触は確実に減っています。また、生活の豊かさや便利さが、子供たちの自然生活体験や勤労体験、そして社会奉仕の体験不足につながっているという指摘があります。 家で手伝うことをしないばかりか、自分の衣服の後かた付けや準備も親任せという子供もいるようです。

 合宿通学では、洗濯・食事の後かた付け、布団の上げ下ろしと自分でできることは自分たちで行います。こうしたことを通して、親の存在感やありがたさ、そして家族の大切さにも気付くものと思われます。

 女の子「料理の後かた付けとか、味噌汁を作ったりするのが大変です。」
 男の子「料理を毎日作るというのが大変で、あともう一つ洗濯をして干すのが大変です。」

 食事のメニューも自分たちで考えさせます。子供たちを3つの班に分けて食事のメニューや材料の確認などもすべて子供に任せます。失敗しても大人はいっさい手を出しません。 ご飯を炊くのに失敗した班は、ご飯抜きで食事を済ませました。

 女の子「きょうは朝も失敗したので、ご飯がないのは慣れました。」

 毎日、親がしていること、してもらっていることを、たとえ失敗しても自分たちの力で行うことは、大変貴重な経験になります。このような経験を通して、子供たちの自主性や主体性、リーダーシップなどの芽が育っていくのではないでしょうか。

 河南町教育委員会 市川洋一さん「やはり理想は、自分の子供は自分が責任を持って教育するというのが当然だと思います。しかし時代もこういう風に移り変わって、社会全体で教育に取り組むべき時がきていると思うんですね。ですから、特にこれから楽しみな子供たちばかりですから、地域全体で育て上げていくという姿勢も一方では大切ではないかと考えています。」

 子供たちは、今回の「合宿通学」の貴重な体験を通して、集団で行動する楽しさや、一人一人のことを考えて行動することの大切さ、また両親のありがたさをよく学んだようです。


〜 アンのコメント 〜

 VTRで紹介した合宿生活は、親に頼れない所で子供たちが共同生活を体験しながら、自分たちの手で自分のことを行うという、少子化現象が進む中で貴重な勉強のチャンスではないでしょうか。 合宿での体験を家でも生かせればいいなあと思います。 私は5人兄弟の3番目なんです。実は正直言って、兄弟の多い家族はいやだったんですけど、今になって相談相手が多くて、5人兄弟で良かったなあって思います。


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