|

県内各市町村の自然や産物、人などを紹介するコーナーと、宮城県の行政の今を紹介するコーナーの2本立てで構成。各市町村を紹介するコーナーは、「もの語り・みやぎ」と題し、そこにある木や石や産物などが、一人称の形でナレーションを発する。
また、月に一回程度は、アン・マクドナルドが、取材に出てアンの視点で見た宮城を紹介する。
行政を紹介するコーナー「ハイ!みやぎです」では、見て役に立つ生きた情報を伝えることを目指す。 この他、「県からのお知らせ」で通常2つのお知らせをお送りする。
この番組のポイントは、取材したものに対するアンのコメント。広い視野と絶妙のバランス感覚を持ったアンが、やさしく、厳しく、コメントする。
I LOVE MIYAGI ! さて、今週の宮城は…?
※ 番組では毎回プレゼントを行っています。ご希望の方は放送を見て下さい。
アン・マクドナルド Anne McDonald
カナダ人。1965年生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学東洋学部卒業。現在、県立宮城大学専任講師。上智大学コミュニティーカレッジ講師。この他、全国環境保全型農業推進会議委員、(財)全国漁港協会理事などもつとめる。高校時代と大学時代に日本に留学経験がある。
著書に「原日本人挽歌」「Lost Goodbyes とどかない さよなら」「日本って!? PART1」「日本って!? PART2」 (清水弘文堂書房)などがある。
3月31日(土)
1 「もの語り・みやぎ」
―白石市:日本文化に魅せられて
みなさん、おはようございます。今日の「もの語り・みやぎ」は、 わたし『焼き物』が、日本文化に魅せられた一人の外国人陶芸家をご紹介します。 どうか最後までおつき合い下さい。
白石市福岡。のどかな田園風景が春の訪れを感じさせます。
たくさんの焼き物に囲まれながら、作品づくりに没頭しているのが 私の産みの親、ポルトガル出身のジョゼ・ファロンバさん。 陶芸の仕事を続けること、かれこれ30年。白石には8年前にやってきました。
リスボンの美術大学を出たジョゼさん。
その独特の作風は、国内外の数々の陶芸展で高い評価を得ています。
陶芸にとって土は何よりも命です。
ジョゼさんの夢は地元白石の土を使っていい作品を作ること。 でも、なかなか思いどおりの土には出会うことができません。 陶芸の面白さは、そんな計算できない土とのつきあいなのだと、ジョゼさんはいいます。
ところで、みなさんの中にもろくろを使って陶芸を体験したことのある方もいると思いますが、 これって、けっこう力がいるんですよね。 自由自在に形を変えてるようでなかなか難しいんですよ。
そして、最後に糸で切って出来上がりです。見事なものです。
ジョゼさんの自宅はアトリエのすぐ隣にあります。
140年ほど前に建てられた茅葺きの民家を改装したもので、奥さんと2人で暮らしています。
中に入ると、そこはまるで時間が止まったような錯覚を覚えます。
昔ながらの日本家屋の作りがそのまま残され、 ところどころにジョゼさんの作品が飾られています。 また、壁にもジョゼさんが描いた絵が掛けてあり、さながら美術館のようです。
ジョゼさんが白石に来たのは、奥さん、敦子さんとの出会いがあったからです。
敦子さんが幼少を過ごした白石の自然は二人が陶芸活動を続けるうえで、うってつけの環境でした。
○ジョゼ・ファロンバさん
「一番感じたことは、美的の感覚、美に対しての考え方が西洋とものすごくかわっているというか、反対というか面白い感じだったんですよね。こういった古い日本の家に住んでいますから、やはり一つずつの、住まいにしても、自分の国にのこっているもの、文化につながるものをもう少し見直してほしいところがあるんですよね。壊せばもう全てが終わってしまうんですよね。なくなったなって考えた段階では、もう遅いかもしれないし…。」
所狭しと、たくさんの作品が飾られているジョゼさんのアトリエでは、 訪れた人にもその作品を販売しています。
日本文化に魅せられた、ジョゼ・ファロンバさん。
夢に向って、いつまでも陶芸に情熱を燃やします。
||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||
ジョゼさんの作品は見事にジャポネスク。和風と西洋風のスタイルをもっているように思います。日本のものと西洋のもののミックスは簡単のように見えますが、実は相当困難なことだと思います。ジョゼさんも多少ふれましたが、美をはじめ哲学・思想、いわゆる抽象的なものから生活のスタイルまで溝があります。私は日本滞在期間が延べで12年間になりますが、今でも内側で葛藤があります。ジョゼさんはその葛藤を作品に生かしていると思います。今後のジョゼさんの作品がどのようにかわっていくのか楽しみですね。
2 「ハイ!みやぎです」
―こども病院の整備
昔に比べて、新生児や乳児の死亡率は大幅に低下していますが、2500グラム未満で生まれる割合や、生まれながらに重い病気を持った子供たちが増加しています。
しかし、宮城県内では周産期や小児がん、心臓病などに対応する高度な医療が不足しています。 そこで、県では平成15年のオープンをめざし、高度で専門的な医療を提供する「こども病院」を、仙台市青葉区落合に整備します。
「すべての子どもにいのちの輝きを。」
将来を担う全ての子供たちが生きる喜びを感じ、いのちを輝かせることができる社会をめざし、「こども病院」が整備されます。
今回は「こども病院」がどのような病院として誕生するのかを簡単にご紹介します。
はじめに「こども病院」は未熟児、小児がん、心臓病などを治療する高度な医療を受け持ちます。風邪や腹痛などのごく一般的な治療は想定していません。 子供の病気は本人だけでなく家族にとっての一大事です。
「こども病院」は「元気のでるファミリーホスピタル」という理念で設計され、一般の病院のような大人の規格にあわせたものではなく、子供の視点で家庭的な環境をめざし設計されました。
治療や検査などの空間は、子供が不安を感じないよう十分に配慮します。
一方、子供にとって「学習」や「遊び」、「自然とのふれあい」は非常に大切なことです。教室や図書室はもちろん、遊び場や自然とふれあう場を設けます。 また、病気の子供の心のケアを行う専門家を配置するほか、
家族をサポートするための部屋を設けます。
子供にとって病室が「いえ」、病棟が家の近所のような「かいわい」、 1階の遊び場や売店などが「まち」となるようデザインします。 病室全体が子供のことを考えて作られる空間、言わば「こどもの国」です。
さらに「こども病院」では生まれる前から、生まれる時、そして思春期まで継続して子供をみていくという先進的な体制をとるほか、「こども病院」が中心となって県内の医療機関と連携し役割分担する仕組みを作ります。
○東北大学大学院教授 大井龍司さん(「こども病院」院長内定者)
Q.「こども病院」の必要性は…
「子どもたちが安心して医療を受けられる環境を整備しなければならない。ハードの面では子どもさんたちの視点に立った環境づくり。一方、ソフトの面では病院で働く皆さんが、病気を持った子どもたちの気持ちになって、使命感をもって努力する。そういう病院でなければならない、これがこども病院の必要性ということで言えますね。」
Q.「こども病院」運営の抱負は…
「一つはですね、やはり医療の質を上げるということ。それが何よりも患者さんへのサービスだと思います。2番目はですね、先ほどから出てますが、病院全体が患者さん、あるいはご家族の気持ちになって立ち働くと。3番目は病院の院内関係者がファミリーのような使命感を果たすということが3番目ですね。4番目は非常に重要なことで、宮城県の財政が非常に厳しいので、病院運営の経済性、効率性、これを徹底して図っていきたいと思っております。」
将来を担う全ての子供たちが生きる喜びを感じ、いのちを輝かせることができる社会をめざして、 たとえ重い病気をもっても、子供たちが元気に成長できるよう子供の特性に配慮した快適で家庭的な病院を整備します。
こども病院は他の病院やNPO組織、ボランティアの皆さんと連携をとりながら、その役割を担っていきます。
こども病院に対するご理解とご支援をお願いします。
||||||||||||| アンさんのコメント |||||||||||||
私は独身でまだ子供もいないので、正直なはなし親の心は理解しているつもりでいても、本当の部分では理解していないと思います。
しかし、何より親の願うことは子供の健康だと思います。万が一、自分の子供が病気になった時に、そばに高度な医療施設あるということは心強いことだと思います。
3 県からのお知らせ
| パスポートの日曜交付について |
|
県庁のパスポートセンターでは4月8日から日曜日にもパスポートを受け取れるようになります。パスポートの申請はこれまでどおり、平日のみお受けしますのでご注意下さい。また、パスポートの交付には8日間以上かかりますので、申請は余裕をもってお早めにお願いします。
|
|
4月8日(日)から日曜日もパスポートを交付します。
(問)県庁パスポートセンター ・022-211-2278
|
4 アンから最後に一言…
実は、今日で最後の放送になりました。この番組のお陰で夢にも思わなかったほど、たくさんの宮城県民との出合いができました。なんかファーストクラスの旅をさせてもらった気分で、毎週毎週おいしい味をもつ人と会えたことによって宮城県に深いところまで足を踏み入れられたような気がします。正直言って4年前に宮城県に来たときに、これほど幅広く活動ができたり、こんなにたくさんの素敵な人と出会えるとは思わなかったんです。本当に皆さんありがとうございました。
5 番組からのお知らせ
2年間の思い出を形に残そうと番組では『アンの風にのって』を本にしました。これまで放送された宮城県各地の出合いや、アンさんのコメントなどを綴ったものです。ご覧のところから発売されます。
『アンの風にのって』
編 あん・まくどなるど/東日本放送
出版 清水弘文堂書房
定価 ¥1000(税別)
2年間、番組を応援してくださったみなさん、そして取材に協力して頂いた皆さん、本当にありがとうございました。スタッフ一同、心から感謝いたします。
● 過去の放送内容はこちらです。 |