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岩崎心平

 岩崎 心平

『鉄平選手の今』 その2

2015年12月17日

オリックス室内練習場で見た鉄平選手のトスバッティング。
練習相手がいないため、野球経験者のディレクターがパートナーとしてトスを上げた。
間近で見させてもらったが、衰えを全く感じさせなかった。

鋭さ、正確性、そして迫力・・・どこをとっても一線級のプロ。
正直、ここで引退してしまうのはもったいなさ過ぎる。

鉄平選手は、今年1軍での出場も限られ、わずか13試合に留まった。
シーズンの大半を2軍暮らし。今年のオリックスは故障者が相次いでいたにも関わらず
忸怩たる思いであっただろう。そして2軍の試合で、彼に不幸が襲った。

今年のオリックスは、2軍も内野手不足に苦しんでいた。鉄平選手も内野を守ることもあった。
その日、一塁を守っていた鉄平、送球を受けようと足を伸ばしたとき左足を痛めてしまったのだ。
その怪我の回復が送れ、トライアウトを受けることもできなかった。
本職ではない内野での怪我。それどころか、今は、その試合が彼の現役最後の試合になる
可能性すらある。

その一方で、鉄平は今、自身の打撃に手ごたえを感じ始めている。
「首位打者を取ったとき(2009年)などに比べると、反応や対応力が落ちては来ています。
だから打席の中でボールを絞って打ちに行く。読んで打つという感じです」
いわゆる「読み打ち」という試みに挑戦している今の鉄平。それが功を奏し、2軍で100打席以上立ち
4割を超える打率を残した。まだこのスタイルは完成していないと話していたが、ポテンシャルを
残している。

最後に「もし、新しく所属する球団が決まったら?」と質問をしてみた。
彼はじっくりと考えてこう応えてくれた。「抽象的ですが、楽しそうにやりたい。野球の楽しさ面白さを
もっと伝えたい。自分が若いときはいつも硬い表情で練習をしていました。今はほとんどの選手は年下。少しでも周囲にいい影響を及ぼせるような存在になりたいですね。」

今、フリーの立場になったからこそ到達した心境。現役続行を模索するのは、来年の1月いっぱいと
区切りもつけた。2軍戦で痛めた足も回復してきている。あと1ヶ月半。可能性を信じて
汗を流し続ける日々を過ごす。