石破内閣が2日から本格始動です。解散を巡り、野党との対立が激化しています。
■野党との対立激化 石破内閣が始動
解散総選挙の日程が決まって以降、初めての視察先に被災地を選んだ自民党の小泉選挙対策委員長。仮設住宅の一角でこう訴えました。
自民党 小泉選対委員長 「新しい総理が誕生して、いの一番にやらなければいけないことは能登の復興だと。一番早く皆さんの対策ができるお金の使い方は、予備費を使うことです。この6000億円をしっかり使っていけば、目の前のことは間違いなく対応できます」
一方、復旧・復興のために補正予算の成立を求めている野党は、このタイミングでの解散総選挙は被災地に大きな負担を与えると憤りを見せています。
立憲民主党 小川幹事長(53) 「まさかこんな政局最優先の、逃げ切ることしか考えていないような解散総選挙含めた対応するはずがない。納得と共感というよりも口約束、空手形、全く中身がない。しっかり対峙(たいじ)していきたいと思っています」
会期が9日間の臨時国会。短い論戦を経て解散総選挙を迎えます。
立憲民主党 野田代表(67) 「臨時国会は会期延長もできるんですよと申し上げました。きっちりと最後まで充実した論戦を要求し続けていきたいと思います」
石破総理大臣(67) 「あらゆる案件について国民の皆様方に誠実に向き合い、一生懸命お話をし、共感と納得が得られるように努力をしてまいりたいと思っております」
■納得と共感内閣 閣僚たちはどんな人?
およそ20年ぶりに大臣に返り咲いた村上誠一郎総務大臣。
村上誠一郎総務大臣(72) 「どうも皆さんおはようございます。皆で力を合わせて頑張りましょう。どうもありがとうございました」
おととし、安倍元総理を「国賊」と表現。1年間の党の役職停止処分を受けたことも。
村上誠一郎総務大臣 「(Q.今回総務大臣に就任されたということで、旧安倍派を中心に批判的な声があるがどう受け止める?)論理的にね、私はおかしいことはおかしいと言うので、感情的にものを言ったつもりはありません。ご遺族に謝罪申しましたし、役職停止で大体ですね、そのことについては終わったものと考えております」
その村上大臣、閣僚応接室では総理の隣に座ります。
三原じゅん子こども政策担当大臣(60) 「三原じゅん子でございます。私の担当はこども政策、少子化対策、若者活躍、男女共同参画、女性活躍、共生・共助、共生社会でございます」
女優や歌手として活躍。子宮頸がんを患った経験を経て政界転身を決意した三原じゅん子大臣。参議院議員として当選3回、初入閣を果たしました。
三原じゅん子こども政策担当大臣 「3.6兆円という前例のない規模で、子ども子育て支援の抜本的な強化を着実に進めてまいります」
担当する科学技術政策について問われ、慌てた様子を見せたのは城内実経済安保担当大臣です。
城内実経済安保担当大臣 「まだ就任したばかりでありまして、この場で適切なお答えができかねますので、後ほどちょっと…次回で…宿題にするということでよろしいでしょうか。すみません、ありがとうございました」
午後、新旧大臣の引き継ぎ式に。
城内実経済安保担当大臣 「すみません、初めてなので。普通はどうすればいいんでしょう?」
引き継ぎ式をシミュレーション。「エア握手」をして本番に備えます。
高市前大臣 「失礼します。どうもおめでとうございます」 城内実経済安保担当大臣 「ありがとうございます、本当に」
声が小さい城内大臣。
シミュレーション通りの場所で握手をすると、再び小さな声で。
城内実経済安保担当大臣 「なるべく笑うようにしなきゃ」 高市前大臣 「疲れとるやろ、もう」 城内実経済安保担当大臣 「疲れてます…」
石破内閣について、野党は。
日本維新の会 馬場代表 「敵前逃亡内閣。国民の多くが失望感を感じていると」 共産党 山添政策委員長 「防衛大臣経験者が閣僚や役員で5人でしょうか。軍事一辺倒の国づくりに進む、そういう懸念を持っています」 社民党 福島党首 「『とんずら解散』『嘘つき内閣』とネーミングをしました。しっかり止めなければなりません」
衆議院選挙までおよそ1カ月。決戦は27日です。