「金が稼げる」などと検索して見つけた闇バイトに応募し、埼玉県の80代の女性に嘘の電話を掛けて現金をだまし取る手伝いをしたとして会社員の29歳の男ら2人が逮捕されました。

 樫村郁容疑者ら2人は仲間と共謀し、先月、埼玉県所沢市に住む女性(82)に孫を装って嘘の電話を掛け、現金300万円をだまし取る手伝いをした詐欺幇助(ほうじょ)の疑いが持たれています。

 警察によりますと、樫村容疑者らは借金返済のため「金が稼げる」などと検索し、応募した闇バイトから特殊詐欺に加わったとみられます。

 2人は、かけ子が携帯電話から掛けた電話番号を特殊な機器を使って固定電話の番号に変換する手伝いをしていたということです。

 そうすることで役所などからの着信だと被害者に信じ込ませていました。

 2人は通信機器に関する専門知識はありませんでしたが、指示役がやり方を細かく指示していたということです。

 取り調べに対して樫村容疑者は容疑を一部否認し、もう1人は否認しています。

 警察は着信番号を変換する手口や指示役について詳しく調べています。