飢餓が深刻となるガザ地区で1カ月で5歳未満の子どもおよそ1万2000人が急性栄養失調と診断されたことが分かりました。

 WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は7日に会見を開き、「栄養失調は広い範囲に及んでいて、飢餓による関連死も増え続けている」と懸念を示しました。

 そのうえで、ガザ地区では7月だけで、5歳未満の子どもおよそ1万2000人が急性栄養失調と診断されたことを明らかにしました。

 月間の統計では過去最悪だとしています。

 WHOによりますと、ガザ地区で飢えによって死亡したのは、今年に入って7月29日までに99人が確認されているということです。

 このうち29人は5歳未満でした。

 こうした状況を打開するためにもテドロス事務局長は支援物資の搬入を増やすよう訴えました。