16歳の高校生4人が逮捕された栃木県の強盗殺人事件をめぐり、高校生らを知る人物に話を聞くことができました。指示役の夫婦と接点があったとされる1人については、「事件前からトラブルが相次ぎ、自宅に度々警察が来ていた」という証言が得られ、また、別の1人をめぐっては、事件前、他の同級生にも声をかけ、断られていたという情報も出てきました。

■遺族コメント「許すこと絶対にない」

(容疑者少年宅の近隣住民)「覆面パトカーが外で待っていたりとかも見ました。2年前ぐらいの12月31日に、パトカーと覆面が、この近辺にいて、刑事さんもおうちの周りにいっぱい出てきてっていうのはありましたね」 栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件。この家に住む富山英子さんが殺害され、息子2人がけがをしました。

英子さんの夫は、事件への怒りと心中を、こう綴っていました。 (富山英子さんの夫)「5月14日、妻が殺され息子たちも重傷を負いました。また、家族を守ろうとした愛犬も殺されました。その後、犯人たちが次々と逮捕されていますが、事件以来、私ども家族の生活は一変しました。穏やかに過ごしていた私ども家族は、今、どん底にいます。犯人たちのことを許すことは絶対にありません。同じような苦しみを味わって欲しいと思います」 この事件では、指示役とみられる竹前容疑者夫婦をはじめ、実行役として16歳の高校生4人が逮捕されています。 竹前容疑者夫婦の日常を写した1枚の写真があります。これは2人が結婚前、鍋を囲んだ時に撮られたものと思われます。そこには、こんなコメントが添えられていました。 「週2か3くらいで銭湯行って、1日2~3食は外食で、食べて寝て食べて寝ての生活で太るの不可避」 陽気に踊る竹前美結容疑者。去年8月に自身のSNSに投稿された映像です。この9カ月後に強盗殺人事件の容疑者として逮捕されました。

■「自宅を取り囲み」確保の瞬間

実行犯とされる少年Bとは、どんな人物なのでしょうか? (少年B宅の近隣住民)「そんなに頻繁に家にいるっていうのは感じなかったんですけど、夜、活動して朝帰ってくるような」 Q.学校に行っている様子は? 「私から見て、普通の高校生じゃないというか、(学校に)行っていないんじゃないかなって思ったりしました。中学2年生の夏前ぐらいに学校の先生も何回も来て…学校から帰って来る時も一緒に先生が送って帰ったりとかありましたね」 (草薙和輝アナウンサー)「取材を進めると、事件の前にも少年の自宅周辺では警察が駆けつけるような、様々なトラブル起きていたことがわかりました」 「暴走族じゃないけど、音がうるさいのがすごかったですね」 Q.音? 「バイクの音」 Q.何時ぐらい? 「早ければ11時ぐらいとか、夜の。夜中の2時3時とか。昼間も中学までヘルメット無しで、2人乗りで周りを走ったりとかしていましたね」 (少年Bの中学時代を知る人)「自分的にはショックというか、あいさつもしっかりできて、そういう一つ一つのことをしっかりやってきたのに、そういうことをやってしまうというのは、とても残念というか」 (少年B宅の近隣住民)「事件の1週間前ぐらいに(少年が)バイクでいるときに、パトカーが来たんですよ。通報が入って来たんだけど、慌ててバイクで逃げたんですよ。パトカーが入ってきて、おまわりさんと話したら、通報が入ってということで」

今月15日に逮捕された少年B。一部始終を目撃していた住民がいました。 (少年Bの逮捕の瞬間を見た人)「いつもより多くの警察官が少年の自宅を取り囲んでいて、外には母親らしき女性が立っていた。少年は私服の警官に囲まれて車に乗せられて行った」

■「他の同級生を勧誘」情報も

さらに逮捕された別の少年についても話を聞くことができました。 (別の少年を知る人)「根はすごく優しくて人当たりもいいんですね」 Q.人当たりがいい? 「でも中学、小学で反抗気味で、先生に怒られることも多い子でしたね。つるんでいる人が全員やんちゃな人だったり、時々噂で『色々あったらしいよ』みたいなことを聞くことが多くて」 番組の取材では、こんな証言も… 「少年の親友みたいな子が、今回の事件に誘われていた。その子は勇気を出して断ったらしい」

■「白の高級外車」と「白の軽」共通点

さらに取材を進めると、“犯行の構図”も見えてきました。 これは番組が入手した、竹前容疑者宅近くのドライブレコーダーの映像です。 事件の8日前、路上駐車されている白い軽自動車がありました。ナンバープレートを見ると、妻・美結容疑者が高校までを過ごした“長野ナンバー”。停められていたのは、少年らが乗り、事件に使われたとされる、白い高級外車が駐車されていたところと同じ場所でした。 捜査関係者によると、事件当日、竹前容疑者はこの軽自動車を使い、栃木県内のサービスエリアに行っていたということです。 「サービスエリアで食事を終えた少年らは、午前5時ごろ、現場の住宅に向かう前に、5キロほど離れた、こちらのコンビニに立ち寄ったということです」 事件前、栃木県内にある高速道路のサービスエリアで会い、食事をした竹前容疑者と実行役の16歳の少年4人。少年らはここで指示を受けたとみられています。その後、4人の少年は午前5時ごろ、現場から5キロ程にあるコンビニ店に立ち寄ったといいます。 今回の事件を巡っては、匿名・流動型犯罪グループ=トクリュウ=が関わっている可能性が高いとして、警察庁は今後、警視庁なども捜査に加わる指示を出しました。 ルフィ事件などでの捜査経験や、防犯カメラ捜査などを強化することで、さらに上位の指示役の特定を進め、全容解明を進める方針です。

5月24日『有働Times』より