参院選では、投票率のアップに向け各地で取り組みが進められています。宮城県多賀城市では、大学生が企画したセンキョ割が始まりました。

 この日、多賀城市の期日前投票所を訪れたのは市内に住む大学3年生の鈴木晴也さんです。

 これまでも選挙があると父親に勧められ投票してきましたが、決して関心は高くないと言います。

 鈴木晴也さん「自分と選挙ってあまり身近じゃないなと感じていて、そういったところからあまり自分から主体となって考えることができないというのはあるのかなと思います」

 選挙権が18歳以上に引き下げられた2016年以降の国政選挙における投票率の推移です。いずれの選挙でも、10代と20代は全体の平均を下回っています。

 こうした中、投票すると飲食店などで割り引きを受けられるセンキョ割が多賀城市で行われています。

 投票するともらえる投票所来場カードを持って参加店舗に行くと、ドリンク1杯無料や全品5%オフなどのサービスが受けられます。

 「お会計は369円になります」「来場カードって使えますか」「はい、ありがとうございます」

 投票を終えた鈴木さんも早速、センキョ割のサービスを受けました。

 鈴木晴也さん「地域に住んでいても行ったことがないようなお店に行けたので、選挙に行くきっかけにもなるしすごくいいなと思います」

 センキョ割は、地域活性化の効果も期待されることから、企業が社会貢献を目的に行うケースが増えています。

 今回は、宮城大学の学生らが投票率の向上につなげようと企画したもので、学生主体で実施するのは県内で初めてです。

 宮城大学喜藤実和さん「投票に行くことを当たり前にして、若者の意見をしっかり取り入れた政策をしていける方に投票して、政治や未来を自分たちの手で変えていくことをしないといけないなと思っています」

 センキョ割には、多賀城市と七ヶ浜町の和菓子店やケーキ店など13店が参加していて、24日までサービスを受けられるということです。