宮城県の塩釜神社で奈良時代から続く年に1度の神事が執り行われ、国家の安泰と国民の平穏を祈願しました。

 塩釜神社では、毎年7月10日に1年で最も大きな神事、例祭を執り行っていて、氏子ら約160人が参列しました。

 神前には、古代の方法で作られた藻塩が供えられました。塩釜市では地名の由来にもなっているように古くから塩作りが盛んで、古代の塩作りを今に伝える藻塩焼神事は、県の無形民俗文化財に指定されています。

 藻塩は、ホンダワラと呼ばれる海藻を釜の上に渡した竹棚に乗せて海水を注ぎ、1時間ほど煮詰めて作られます。

 例祭では、御出幣式と呼ばれる神事も執り行われ、普段は本殿に祭られている御神幣をこの日だけ外に持ち出し南北の方向にそれぞれ3回ずつ振って国家の安泰と国民の平穏を祈願しました。

 参列者「職場のみんなの健康と家族の健康、あとコロナも終わりましたので、経済も復興するように」