終わりの見えない物価高の影響で、ゴールデンウィークにかける予算が去年と比べて約1万円減ったとの調査結果が公表されました。

 明治安田生命のアンケート調査によりますと、物価高による家計への影響について「大きく影響を感じる」「影響を感じる」「やや影響を感じる」と回答した人は合計94.1%でした。

 「影響がある」と回答した人は調査開始以来、最多です。

 物価高の影響を感じる費用のトップは「食料品(73%)」でした。

 こうしたなか、今週末からスタートするゴールデンウィークの予算は、去年と比べて9617円少ない2万9677円でした。

 予算を減らした理由のトップは「物価高の影響」で65.8%を占めています。

 予算を減らした影響もあってか、ゴールデンウィークの過ごし方のトップは「自宅で過ごす(46.8%+5.2ポイント)」で、国内旅行や海外旅行は減少しました。

 明治安田総合研究所の小玉祐一チーフエコノミストは、円安の進行で海外旅行が高嶺(たかね)の花になっただけでなく、インバウンド需要の増加で国内旅行も値上がりしていると指摘したうえで「『安・近・短』の合言葉が戻ってきた印象を受ける」と分析しています。