東北電力が発表した2023年度の決算は3年ぶりに黒字転換し、過去最高益となりました。一方、足元で進む円安への懸念も示しています。

 東北電力は30日に会見を開き、2023年度の決算を発表しました。2023年度の売上高は前の年度より6.3%減って2兆8178億円でした。純損益は、燃料価格の下落や電気料金の値上げなどにより2022年度の赤字から2261億円の黒字に転換し、過去最高となりました。

 今後の値下げについて樋口康二郎社長は「財務基盤の回復を優先する」と述べ、明言を避けました。

 足元で進む円安について、東北電力では1円の円安で燃料費が年に約37億円増える見込みで、これは電気料金を通じてやがては顧客に転嫁されます。

 東北電力樋口康二郎社長「お客様からすれば、円安よりは円高の方が望ましいと考えております」