5年ぶりにヨーロッパを訪問する中国の習近平国家主席がフランスに到着しました。

 習主席は5日、フランスの首都パリに到着し、アタル首相に出迎えられました。

 中国とフランスは今年、国交樹立60年となり、マクロン大統領との会談で関係の強化を図ります。

 習主席は10日までの間にセルビアとハンガリーも歴訪します。

 セルビア訪問は、1999年のアメリカ軍機によるベオグラードの中国大使館爆撃から25年の節目となります。

 また、中国に急接近するハンガリーでは、首脳会談で巨大経済圏構想「一帯一路」の成果などを誇示する見通しです。

 中国としては、今回の訪問を通して安全保障や先端技術分野で圧力を強める欧米に対し、くさびを打つ狙いもあるとみられます。