テレメンタリー2022 日記の中の父~餓死の島2年の記録~」

開催日 2022年11月22日(火曜日)

 11月22日(火)午前10時45分から、東日本放送・本社(太白区あすと長町)で第481回番組審議会が開催されました。

 今回の対象番組は、khbが企画制作した「テレメンタリー2022 日記の中の父~餓死の島2年の記録~」で、今年8月にkhbほかテレビ朝日系列各局で放送されたドキュメンタリー番組です。

 委員からは、「2歳で父を亡くした主人公が、父が戦場で記した日記の、消えかかった直筆文字を頼りに父の思いを解き明かしていく過程に心を動かされた」「戦争の実体験を語れる年代の人たちが少なくなっている中で、日記を通して当時の生々しい状況を知ることのできる、貴重な番組だった」「ウクライナでの戦争報道が日常化している今、戦争の当事国だった時代の日本について知ることはとても重要だと感じた」「短い放送時間の中で、戦争の悲惨さが濃密に描かれていた」といった評価がありました。

 一方で「主人公の背景や文字解明のプロセスについてもう少し丁寧に説明してほしかった」「番組づくりの参考にした文献や研究について明示したほうがよかった」「登場人物が多すぎたため散漫になったと感じた」といった意見がありました。

 番組担当者は「戦争で引き裂かれた父と子を描くことにより戦争の悲惨さを伝えたいと考えた。今日いただいたご意見を今後の番組づくりに活かしてまいります」と述べました。

 また、今回はkhbの番組基準の変更に関する諮問が行われました。これは日本民間放送連盟の番組基準の変更に伴うもので、次回、1月の審議会で答申を得る予定です。