テレメンタリー2024 “3.11”を忘れない93「100人の証言 命をつなぐ津波避難」

開催日 2024年3月27日(水曜日)

 3月27日(水)午前10時30分から、東日本放送・本社(太白区あすと長町)で第494回番組審議会が開催されました。

 対象番組は、khbが企画制作し今年3月に放送したテレメンタリー2024“3.11”を忘れない93「100人の証言 命をつなぐ津波避難」です。東日本大震災で約4000人が犠牲になった石巻市で、多くの人が逃げ遅れてしまった理由を明らかにし、津波の教訓を後世に伝えようと、当時の行動を調査。大津波を経験した住民の証言から、命を守る避難行動について考えた番組です。

 委員からは、「科学的な知見と、津波を体験した人の生の声の組み合わせは、説得力があった」「津波の教訓を生かすことの大切さが描かれていた」「津波の怖さを感じる映像と避難行動が結びついて、理解しやすかった」「簡潔にまとまっていて、防災教材にもふさわしい番組だった」という評価がありました。

 一方で「統計学としては母集団が少ないため、割合で話すのではなく、発災直後こういう方がいた、と示す方が適切ではないか」「検証結果は時間を取って解説して欲しかった」「外出先でどの程度の情報を持って行動に移ったのか疑問に思い、逃げるという判断と情報の関係性を知りたかった」という意見がありました。

 番組担当者は「東日本大震災から13年。復興の間で、まだ伝えていかないといけないことがあるので、来年も挑戦していきたい」と述べました。