宮城県南三陸町で、伝統的な漁法によるシロウオ漁が始まりました。海水温が低い影響で、1カ月ほど遅れているということです。
南三陸町歌津の伊里前川では21日朝早く、シロウオ漁師の渡辺千之さんが川に入り、仕掛けていた籠を引き上げていきました。
伊里前川では、春に産卵のため海から川に上ってくるシロウオを、石を組んだ仕掛けで籠に誘導する、ざわ漁が伝統的に行われています。
シロウオ漁は例年3月下旬に最盛期を迎えますが、2022年は海水温が低く、最近になってようやく捕れ始めたということです。 渡辺さんの籠には約200グラムのシロウオがかかりました。
シロウオ漁師渡辺千之「うれしかったです。今までは『ざわ』の前にシロウオがいなかったのですが、見えたので最高だと思います」
渡辺さんによりますと、シロウオは踊り食いの他、かき揚げにしたり味噌汁に入れたりして食べると美味しいということです。
シロウオは地元の商業施設、ハマーレ歌津などで販売されます。
南三陸町のシロウオ漁は、6月末まで行われます。