福島第一原発の処理水を海洋放出する東京電力の計画が原子力規制委員会に了承されたことについて、宮城県議会では議員から「県の考えを国にしっかり伝えるべき」といった声が相次ぎました。
社民フォーラム県議団熊谷義彦議員「他の処分方法もある中で、海洋放出だけで強引に進められるということはどうしたって誰だって理解できない」
処理水の海洋放出について、県議会の常任委員会では議員から進め方が一方的だと疑問視する声が上がりました。
福島第一原発の処理水を巡っては18日、原子力規制委員会が海洋放出する手順をまとめた東京電力の計画を了承し、2023年春ごろから放出が始まる見込みです。
共産党県議団天下みゆき議員「宮城県についてもしっかり国に意見を聞いてもらう、そういう(事前了解を得る)対象として宮城県も扱うべきだと思うし、そのように国に申し入れるべき」
こうした意見を受け、県の担当者は「実効性のある対策を引き続き国と東京電力に強く求めていく」と述べました。