5月に宮城県が公表した津波の新しい浸水想定を受けて、岩沼市は民間企業と避難場所や支援物資の提供に関する協定を結びました。

 岩沼市が災害時の協定を結んだのは、市内で大規模な物流施設を運営するプロロジスと、生活用品や衛生用品などを扱う物流業のプラスです。

 協定締結は、5月に県が津波の新たな浸水想定を公表したことに伴い、新たな避難場所の確保や備蓄の強化を図るのが狙いです。

 協定に基づき、プロロジスは大津波警報が発表された際、岩沼臨空工業団地内の物流施設プロロジスパーク岩沼を一時避難場所として提供します。

 避難者は車に乗ったままスロープを使って高さ10.2メートルの施設2階に避難し、車中で1日から2日、過ごすことが可能です。

 この施設内に倉庫を持つプラスは、災害時におむつやなどの衛生用品や、飲料などを提供します。

 岩沼市佐藤淳一市長「他の企業さんに働いている方たちも、臨空工業団地沢山いらっしゃいますし幹線道路も通っております。財産を守る、命を守るという意味で大変有効なのではないかと思っております」