村井宮城知事は、3月11日で東日本大震災の発生から12年になるのを前に、被災者の心のケアなどの支援策は発生から25年は必要との考えを示しました。

 27日に定例会見で発生から12年となる被災地の課題を問われて述べました。

 村井知事「私いつもこの問題を考える時に、阪神・淡路大震災を一つのベースにするんですよ。阪神・淡路大震災では、特に25年を過ぎた時に1段ギアが入れ替わった感じが致しました。そういうことを考えると、阪神・淡路大震災より被害が大きかった県ですので、25年はしっかりと被災者の皆さんのケアを考えていかないといけないのではないか」

 また、村井知事は県が仙台市宮城野区のJR仙台貨物ターミナル駅の敷地に計画している広域防災拠点の完成目標が、2032年度にずれ込むことについて釈明しました。

 村井知事「それぞれ先方さん(JR側)の事情もありまして、期間が延びるということになりました。県民の皆さんにお約束をしていた期間が大きく大幅に伸びるわけでありますので、これについては改めておわびをしたい」

 広域防災拠点は2014年の計画当初、2020年度としていた完成が12年延びることになり、これで3度目の延期です。

 村井知事は延期の理由について新たな地盤対策が必要になったことや、撤去や移転の費用を県とJR側のどちらが負担をするのかの協議に時間がかかっていることを挙げました。