日の入りが早くり、夜はドライバーが歩行者を認識しづらくなります。JAF日本自動車連盟の実験で、明るい服と暗い服では見えやすさに最大で2.5倍の差があることが分かりました。

 実験で使用されたのは、7色の異なる服や反射材をつけたマネキンです。歩行者に見立てて横断歩道上に設置し、走行中のドライバーの視点で認識できた時点での距離を計測しました。

 その結果、黒、青、紫などの暗い色の場合、ドライバーが歩行者を認識できるようになるのは約28メートルの距離にまで近付いてからでした。

 黒い服でも反射材をつけた場合は、ヘッドライトで反射材が白く光るため、約42メートル離れていても認識できました。

 暗い色の服を認識できた距離は約28メートル、昼間には目立つ色の赤や緑や黄色も暗い色と同じで、夜間での見え方に大きな差はありませんでした。白は、他の色よりも遠くから認識することができました。

 更に遠くから見えるのは反射材をつけた服で、JAFのロードサービススタッフの制服は黒い服より2.5倍も見やすいという結果になりました。

 JAFは、夜間の外出時には白っぽい服装を意識したり、反射材を使用したりするよう呼び掛けています。