宮城県産の新米が、全国に向けて貨物列車で初出荷されました。コロナ禍で落ち込んだ外食産業の需要が回復傾向にあり、関係者たちは期待を寄せています。

 仙台市宮城野区の仙台貨物ターミナル駅で行われた初荷式には、JAやJRの職員ら約30人が出席し新米の安全な輸送を祈願しました。

 午後0時50分に関係者たちが見守る中、初荷のひとめぼれ10.8トンを積んだ貨物列車が、名古屋に向けて出発しました。

 JA全農みやぎによりますと、夏場の猛暑の影響でひとめぼれの1等米の比率は85.4パーセントと、例年と比べ10ポイントほど低くなっています。

 新型コロナの5類移行などに伴い、外食産業の需要はコロナ前の9割ほどにまで回復しているということです。

 JA全農みやぎ都築祐一県本部長「非常においしかったですね。香りも良くつやもあって例年通り非常においしい宮城米でした。だいぶ経済活動が活発になってきて、業務用が非常に多く出てきています。非常に期待してます」