宮城県の紅葉の名所、鳴子峡が色付き始め新型コロナの5類移行後初めて迎えるシーズンに旅行関係者は期待を寄せています。

 猛暑の影響が心配されましたが、気温が下がってきたことから紅葉の遅れはなく、10月下旬から11月初めにかけて見頃を迎えるということです。

 色付き始めた紅葉を見に多くの観光客が訪れました。

 観光客「この時期でもこれだけきれいだということは、紅葉になった時にはすごいだろうなと思いました」「すごいです。びっくりしました。なかなか見られない景色です。すごい素晴らしいです」

 鳴子峡にあるレストハウスでは、紅葉の進みに合わせて徐々に観光客が増えています。 運営会社オニコウベ西條勲社長「コロナが5類に移行してからコロナ前には及びませんが、だいぶお客さんが戻ってきた印象です。特に中国、台湾のお客さんが戻ってきた印象です」

 乳白色の源泉掛け流しが人気の鳴子温泉東多賀の湯は、紅葉シーズンが一番のかき入れ時で、例年宮城県だけではなく首都圏から観光客が宿泊します。

 コロナ禍の紅葉シーズンは個人の宿泊客が中心で予約は例年の5割から8割ほどにとどまっていましたが、11月4日まで土日を中心に全て埋まっているということです。

 東多賀の湯遊佐由起子さん「過去2年なかなか予約が入らなくてやきもきしたんですが、良い状況になってます。それは大変うれしいです」

 地元の観光協会では、紅葉シーズンを迎え鳴子峡や鳴子温泉に多くの観光客が訪れることに期待しています。

 鳴子温泉郷観光協会菊地英文事務局長「5類に移行してからは急に旅行マインドが高くなったというのは、観光協会でも肌で感じているところですね。コロナ以前に戻っていただくのはもちろんなんですけれど、それ以上に多くのお客さんに来ていただきたいなと思っております」