地震で倒壊した建物に人が閉じ込められたことを想定した救助訓練が、宮城県石巻市で行われました。解体予定の建物を使って実際に扉や壁を壊して進む、実践的な訓練です。
消防隊員がエンジンカッターを使い、鉄製の扉を切断していきます。訓練は、石巻地区消防本部の若手隊員など約40人が参加し、解体が予定されている河北消防署の旧庁舎で行われました。
隊員たちは地震で倒壊した建物に人が取り残されたことを想定し、ハンマーやドリルなども使って扉や壁に救助用の穴を開ける手順などを確認していました。
実際の現場では、柱の位置や壁の厚さが分からないことも多く、石巻地区消防本部では今後も様々な場面を想定して訓練を行い、対応力の向上を図りたいとしています。
石巻地区消防本部岩井章弘消防危機管理監「こういった建物を使った訓練というのはなかなか無いので、今回の訓練を通して明日の防災につなげていきたい」