「津波防災の日」の5日、宮城県南三陸町では、豪雨や、地震による津波を想定した総合防災訓練が行なわれました。

 防災無線「戸倉地区に高齢者等避難を発令しました」

 訓練は2014年から「津波防災の日」にあわせて毎年実施しているもので、消防や警察のほか、町民を含む約2000人が参加しました。

 訓練は、豪雨災害に加え、震度6弱の地震で沿岸部に大津波警報が出されたと想定。けが人への対応などを確認したほか、ドローンを使い、逃げ遅れた人がいないか探す訓練も、今回初めて行ないました。

 ドローンの操縦士「人の熱が発せられるような、そういう場面が分かればすぐにこういうふうに対応ができます」

 また、終了後には海の方角に向かって黙とうし、これまでの災害の犠牲者に哀悼の意を示しました。

 佐藤仁・南三陸町長「訓練のための訓練にしては駄目だということは口を酸っぱくして言っていますので、来年以降、もう少しやれる部分があると思いますので、頑張ってやりたいと思います」