宮城県登米市で、幻のセリと呼ばれる観音寺セリの収穫が最盛期を迎えています。

 観音寺セリは、登米市迫町北方南観音寺地区の5戸の農家が栽培していて、木村寿さんの畑では、膝まで水に浸かり手でセリを引き抜きながら丁寧に泥を落としていました。

 歯応えと香りの強さが特徴の観音寺セリは、平安時代に弘法大師がこの地域に授けた井戸の水を使って栽培したのが始まりとされていて、他の地域で栽培しても上手く育たなかったことから幻のセリと呼ばれています。

 夏の猛暑の影響も無く、収穫作業は例年並みの8日から始まり、品質の良いセリができたということです。

 木村寿さん「寒くなればなるほど作業するのは大変だが、風味は抜群です。甘味と歯応えがあって食べごたえと香りがあります」

 木村さんは、観音寺セリの収穫を30日まで行い常連客に直接販売します。