海賊版サイト「漫画村」で人気漫画を不正に公開され、被害を受けたとして出版大手3社がサイトの元運営者に対して損害賠償を求めた裁判で、東京地裁が合わせて17億円余りの支払いを命じました。

　出版大手の「小学館」「集英社」「KADOKAWA」は海賊版サイト「漫画村」で人気漫画を不正に公開されたとして、元運営者に約19億2900万円の損害賠償を求めて裁判を起こしました。

　東京地裁は18日、元運営者について「管理、運営に関して連続的かつ積極的に関与していた。漫画作品の画像データを不特定多数の利用者が無償で閲覧可能な状態にした」として、合わせて17億3000万円余りの支払いを命じる判決を言い渡しました。

　判決を受けて元運営者は「今回の判決は根拠を無視したもので、反省はない。財産はないので一切払うつもりはない」とコメントしました。

　元運営者を巡っては、2021年に著作権法違反の罪などで懲役3年の実刑判決が言い渡されて確定しています。