東北の半導体関連産業の振興に向けて、新たな団体が設立されました。民間企業が中心になり、生産基盤の強化と高度な人材の確保を目指します。

 新たに発足したのは、東北半導体・エレクトロニクスデザインコンソーシアムです。

 2022年6月に国が主導して設立した団体を民間主導の団体に移行することで、事業推進のスピードアップを目指しています。

 これまでに約100の半導体関連企業や団体が参加していて、新しい団体の会長にはフラッシュメモリーを製造しているキオクシア岩手の柴山耕一郎社長が就任しました。

 柴山耕一郎会長「ここまで行政に指導いただきながら進んできた。ここからは企業が主体となり、スピード感を持ってやっていく責務がある。非常にいい機会だと思っている」

 経済産業省によりますと、2020年時点で東北の半導体出荷額は国内の17.2%を占めています。

 2027年には、台湾の半導体メーカーPSMCが出資する半導体工場が宮城県大衡村で稼働する予定で、東北各地の生産拠点や研究拠点を結ぶことで半導体の生産基盤の強化と高度な人材の確保を実現したいとしています。