ゆったりとした足取りで段差を上がる男。無職でアメリカ国籍のマイケル・モスブロッカー被告(70)です。

 起訴状などによると、モスブロッカー被告は去年11月、商業施設の男子トイレで当時18歳の男子高校生に声を掛け、腕をつかんで個室に連れ込み、およそ10分間、乱暴をした不同意性交等の罪に問われています。

 男子高校生と面識はなかったといいます。

 初公判で英語で「男子高校生との間には同意があった。私は無罪だ」と述べました。

 これに対し、検察側は反論しました。

検察側 「当時18歳の高校生はやめてほしいと思ったが、抵抗すると何をされるか分からない恐怖心で抵抗できなかった」

 一方、弁護側は…。

弁護側 「2人がトイレにいた10分間に第三者のトイレ利用者が6人いたが、誰一人として2人の行為に気付いていないのは不自然だ」

 などと述べ、モスブロッカー被告の無罪を主張。双方の主張は対立しています。次は来月17日に証人尋問が行われます。