栃木県那須町の事件で逮捕された男が「かなりの金額を受け取った」と話していることが分かりました。

■“怖い人”から「かなりの金額を」

 那須町で宝島龍太郎さん(55)と妻の幸子さん(56)の遺体が見つかった事件。複数人が関与した組織的な犯行とみられていますが、これまでに唯一逮捕されたのが平山綾拳容疑者(25)です。

 平山容疑者は取り調べのなかで、便宜上「A」と呼んでいる人物から「遺体を処理してくれ」と言われたと供述しています。

平山綾拳容疑者 「Aさんからかなりの金額を受け取った」

 平山容疑者にとって「A」は兄貴分にあたる人物で、今回、様々な指示をほぼ携帯電話で行っていたと供述しています。その「A」について平山容疑者は…。

平山綾拳容疑者 「名前は言えない。怖い人だ」

 押収された平山容疑者名義の黒い車です。宝島さん夫婦を那須町に運ぶのに使われたとみられています。

 新たに車の中から血の付いた鈍器が見つかっていたことが分かりました。

平山容疑者宅の近隣住民 「(Q.平山容疑者はどういう印象?)タンクトップで入れ墨を出して歩いているみたいな感じなので、こわもてだなと思っていましたけど、あいさつすれば返してくれるので、そんな悪い印象ではなかったですね」

 平山容疑者は遺体の処理について、「A」とは面識のない自分の飲み友達2人に依頼したと供述しています。

平山綾拳容疑者 「Aさんに指示されて2人に空き家の場所を伝えた」

 この空き家のガレージからも血痕が見つかっていて、警視庁では空き家で宝島さん夫婦が暴行を受けた可能性があるとみています。

平山綾拳容疑者 「遺体発見の報道が出た後、友人2人と連絡が取れなくなった」

 警視庁は平山容疑者に指示を出していた人物「A」の特定を急いでいます。