洪水で屋根に取り残された「馬」。大掛かりな救出作戦です。

■屋根に取り残された「馬」救出劇

 それはショッキングな光景でした。

地元テレビ局 「馬が屋根の上に取り残されている。かなり簡素な屋根に見える」

 水浸しとなった町に残された1頭の馬。現地での報道後、この雌の馬には「カラメロ」という名が付けられ、救出を求める声が高まりました。そして翌日…。

警察の責任者 「馬は6日間、屋根の上にいたようだ。きのう事態を把握し、けさ救出チームを編成した」

 当局は軍と消防、獣医師によるチームを派遣。カラメロの救出に乗り出したのです。

地元テレビ局 「消防隊員が馬を保護している」

 体重が300キロを超えるため、ヘリコプターによる救出は断念。鎮静剤を打った後、ボートに乗せられ助け出されたのでした。

 ルラ大統領の妻・ホサンジェラ夫人もこの救出劇を見守りました。

ルラ大統領の妻 ホサンジェラ夫人 「早朝から救出に動いて下さった皆さんのおかげです」

 現地メディアによりますと、夫人はカラメロを引き取ることも考えているといいます。

■避難呼び掛けもなぜ?拒否する住人

 ブラジル全土が注目する南部での大洪水。死者は100人を超え、今週末にはさらに大雨となる予報で、救助活動が続いています。

 そうしたなか、避難を拒否する住民も。略奪行為に不安を抱えているといいます。

現地のバー店主 「治安が心配だ。私の財産は全く安全じゃない」

■竜巻が猛威 各地で甚大被害

 一方、アメリカでは今週も中西部や南部で竜巻が猛威を振るっています。

 各地で甚大な被害が出るなか、アイオワ州では奇跡も。警察官が倒木の中であるものを見つけたのです。

プレザントヒル警察署 メイソン・ロバーツ巡査 「小さくてフワフワだったよ」

 フクロウのひなです。羽などに傷を負っていたため、地元の野鳥センターに保護されました。治療を受け、野生に戻す準備が進められています。

プレザントヒル警察署 メイソン・ロバーツ巡査 「人でも動物でも関係ない。助けが必要なら行くだけさ」

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