児童養護施設出身で経済的に余裕のない新成人に、ボランティアで振袖姿の写真撮影をする取り組みが行われています。7日、仙台市の女性が撮影に臨みました。
この取り組みは、これまでに児童養護施設で育った全国約140人の振袖撮影を行っている東京のボランティア団体、ACHAプロジェクトが行いました。
7日、仙台市内の児童養護施設で育った新成人の女性が、振袖姿の写真撮影に臨みました。
撮影には、地元のカメラマンやスタイリストなど10人がボランティアで協力しました。
振袖姿の写真撮影はレンタルや着付け、ヘアセットなどを含め20〜30万円程度かかります。
児童養護施設で暮らす子どもは基本的に18歳になると施設を出なくてはならないため、経済的に苦労する人が多く、この女性も、今回のような機会がなければ振袖姿の写真撮影はできなかったと話していました。
団体代表の山本昌子さんも児童養護施設で育ち、自身が20歳の時に知人の援助で振袖撮影をすることができた経験を持ちます。
山本さんは「同じ境遇の子どもたちに振袖を着て笑顔になってもらいたい」という思いから、この活動をはじめました。
ACHAプロジェクト山本昌子代表「(これから)困難なことや大変なことがあると思うんですけど、そんな時にこの撮影を思い出して、自分のことを思ってくれる人がいるとなったらうれしい」