新型コロナの感染拡大が続く中、宮城県では医療のひっ迫が深刻化しています。県医師会は「助けられる命が助けられなくなる」と強い危機感を示しました。

 宮城県医師会佐藤和宏会長「助けられる命も助けられない実際私も経験しておりますので、そういうことが地方では起きております」

 県医師会の佐藤和宏会長が緊急会見を開き、新型コロナの感染者の増加で医療機関が置かれている厳しい状況を訴えました。

 宮城県では、3日までの1週間に報告された1医療機関当たりのコロナ患者数は32.54人と全国2番目の多さです。特に、大崎や仙南、石巻での増加が目立っています。

 受け入れ可能病床の使用率は県全体で75.2%まで上昇しています。

 宮城県医師会佐藤和宏会長「一般的にコロナは終わったと。電車に乗っても繁華街に行ってもマスクしている人も少ない。世間の空気と医療現場が乖離していると申し上げたい」