新型コロナのワクチンは、ほぼ全ての年代の人を対象とした接種が始まりましたが、仙台市では集団接種の予約枠が全て埋まり、個別接種も予約が取りにくい状況となっています。

 若林区にある七郷クリニックです。1日当たり20人ほどに新型コロナワクチンの接種を行っていますが、10月分の予約枠は全て埋まり11月中旬ごろまで予約が入ってきています。

 七郷クリニック阿部基院長「9月の段階から新しいワクチンが入ったら是非予約したいということで、前もっての予約の方が結構多かったです」

 9月20日から始まった新型コロナワクチンの秋接種は、生後6カ月以上の全ての人が対象です。公費による無料接種は、2023年度で終わる予定です。

 仙台市では、11月5日までに計1万8000回分の集団接種の予約枠を設けましたが、予約が殺到して既に全ての枠が埋まり、予約できなかった人も出ています。

 背景にあるのは、国が進める接種体制の縮小です。

 仙台市新型コロナワクチン接種推進室吉田勝則企画運営担当課長「今までのコロナワクチン接種は、個別接種を補完する形で集団接種を実施していた。定期接種化、もしくはそれに準じた体制を目指しながら個別接種中心ということで国から伺っているところです」 11月6日以降は個別接種のみとなり、接種を担う医療機関では、これまで以上に負担が増えることを懸念しています。

 七郷クリニック阿部基院長「問い合わせとか接種が多くなると思われます。現在でも午前中の診療は11時で通常診療は打ち切って、コロナワクチンの対応をしているので負担増ですね」