2028年ロサンゼルスオリンピックの種目に決まったラクロスの全日本大学選手権に、男女そろって出場する東北大学です。

 ラクロスは、アルミ製のスティックを巧みに操り、直径6センチのゴムボールを相手ゴールに向け放つ競技です。

 6月の世界選手権で日本は男女ともに5位に入り、2028年のロサンゼルスオリンピックでもメダルが期待されています。

 男女各6校5チームが参加する東北地区で、圧倒的な強さを誇るのが東北大学です。

 4大会連続の全国大会出場を決めた女子は、3年ぶりのベスト4が目標です。

 キャプテンの中山恵美子選手は、サッカー仕込みの身のこなしが持ち味です。5年後のオリンピックを目指し卒業後も競技を続ける予定で、学生最後の大会を良い形で締めくくりたいと考えています。

 中山恵美子主将「もちろんチームを全国に見せたいというのもあるけど、自分個人としてもやってきたことをしっかり強い相手に対して出し切る良い機会だと思うので、自分個人にもフォーカスを当てて頑張りたいと思っています」

 前年の全国大会は1回戦敗退でした。初戦の相手は前年と同じ愛知県の南山大学に決まり気持ちも高ぶっています。

 中山恵美子主将「前年負けた相手というのもあって、みんなすごく勝ってやるぞっていう感じで燃えています。ラクロス人生において自分を作り上げてくれた大好きなチームなので、そのチームでやってきたことを出し切って勝って自信につなげて、それ以降も活躍できるように頑張ります」

 男子は10大会連続の全国大会出場です。早稲田と慶応を中心に関東勢が毎年上位を占める中で、東北大学は2019年に準優勝に輝いた名門です。

 男子はタックルなどの接触プレーが許されていて、そのスピード感と激しさから地上最速の格闘球技とも言われています。

 部員93人の大所帯をまとめるのは、川原士門選手です。個々の得意分野を生かし組織力で勝つラクロスで学生日本一を目指します。

 川原士門主将「学生日本一を信じるには十分な結果を残してきたと思っていて、これから先の相手はこれまでのようにうまく行く相手ではなくて、厳しい戦いが続いていくと思いますけど、一緒に乗り越えて絶対日本一になりたいと思います」

 前年は1点差に泣きましたが、部の歴史を塗り替える準備はしっかりできています。